ハーデンとウェストブルックが約7年ぶりにタッグ結成、ポールの今後は不透明
7月12日(現地時間11日)、リーグの情報筋が『ESPN』へ伝えたところによると、オクラホマシティ・サンダーとヒューストン・ロケッツの2チーム間でトレードが合意に達したという。
サンダーはラッセル・ウェストブルックを放出し、ロケッツからクリス・ポールと2本のドラフト1巡目指名権(2024、26年)とトレードで得た21、25年のドラフト指名権を獲得。
先日、ウェストブルックの移籍先候補として、マイアミ・ヒートが最有力と複数の現地メディアが報じていたものの、12日(同11日)にヒートの地元メディア『The Miami Herald』へ掲載された記事の中で、交換要員となるパッケージの中にジャスティス・ウィンズロウ(フォワード)とタイラー・ヘロ(ガード/新人)を要求されたため、ヒート側が撤退したとリポート。その数時間後に大型トレードが合意となった。
チームロゴとユニフォームを一新したロケッツは今年10月8日と10日、プレシーズンゲームの期間に「NBA Japan Games 2019 Presented by Rakuten」(ジャパンゲームズ)と題し、日本でトロント・ラプターズと激突する。そのため、ウェストブルックはケガなどで欠場することがない限り、昨年に続いて2年連続で来日することがほぼ確実に。
現在、3シーズン連続の平均トリプルダブルを記録しているウェストブルックは稀代の万能型ポイントガード(PG)。昨季は平均36.0分22.9得点11.1リバウンド10.7アシスト1.9スティールをマーク。アシスト王には2年連続で輝いている。
ウェストブルックは16-17シーズンにMVPを受賞したほか、キャリア11シーズンで8度のオールスター選出(うち15、16年はMVP)。オールNBAチームに8度選ばれたほか、2度の得点王も獲得している実力者だ。
ロケッツには一昨季のシーズンMVPで、昨季リーグトップの平均36.1得点を挙げたジェームズ・ハーデンが君臨しているため、今季のロケッツは前シーズンの得点王とアシスト王が同一チームでプレーすることとなる。
なお、ウェストブルックとハーデンは、ケビン・デュラント(現ブルックリン・ネッツ)と共に2011-12シーズンまで3年間、サンダーでプレーしていたため、約7年ぶりにチームメートとなった。
一方、ポールはオールスター選出9度を誇るリーグ有数のポイントガード。キャリア14シーズン目となった昨季は平均32.0分15.6得点4.6リバウンド8.2アシスト2.0スティールをマーク。
攻防両面で貢献する正統派PGのポールは、キャリア通算アシスト数(9,181本)で歴代7位、 通算スティール数(2,122本)では歴代9位を誇るレジェンド。だがウェストブルックを放出したことで、サンダーは再建へと踏み出したため、チャンピオンリングを欲するポールの居場所があるかどうかは微妙。
サンダーはウェストブルックとポール・ジョージ(現ロサンゼルス・クリッパーズ)のトレードにより、26年までの期間で7本のドラフト1巡目指名権を手に入れているため、若手主体で今季を乗り切る可能性が高い。そのため、ポールは今季サンダーのユニフォームを着用せず、他のチームでプレーするかもしれない。