2006年以来初のプレーオフ進出を目指すキングスが選手育成部門を強化
7月20日(現地時間19日)、サクラメント・キングスは、新たに就任した3名のコーチングスタッフを発表した。
2006年を最後にプレーオフから遠ざかっているキングスは、昨季ウエスタン・カンファレンス9位の39勝43敗と、ここ13シーズンで最も良い戦績を残していた。
さらなる躍進を目指すべく、キングスは昨季終了直後にデイビッド・イェーガーHC(ヘッドコーチ)を解雇。ロサンゼルス・レイカーズで3シーズン指揮官を務めていたルーク・ウォルトンを新HCに招いたほか、昨季フェニックス・サンズでHCを務めていたイゴール・ココスコフをアシスタントコーチ(AC)として招へい。
そして今回、キングスはAC兼選手育成コーチとしてステイシー・オーグモンとリンジー・ハーディング、選手育成コーチとしてリコ・ハインズをコーチングスタッフに加えた。
オーグモンは15年のNBAキャリアを誇るスイングマン。“ザ・プラスティックマン”という異名を持ち、長い腕を活かしたディフェンスに定評があった。アトランタ・ホークスやポートランド・トレイルブレイザーズなど計6チームでプレーし、キャリア3年目の1993-94シーズン(ホークスに在籍)には、いずれもキャリアハイとなる平均31.8分14.8得点1.8スティールに4.8リバウンド2.3アシストを記録。
現役引退後、オーグモンはデンバー・ナゲッツ、母校のUNLV(ネバダ大学ラスベガス校)、ミルウォーキー・バックスでACを、昨季はKBL(韓国のプロバスケットボールリーグ)のチームでHCを務めてきた。
ハーディングはデューク大学からWNBA入りし、9年プレーしてきたガード。ミネソタ・リンクス、ワシントン・ミスティックス、アトランタ・ドリームなど計6チームでプレーし、キャリア平均28.7分9.8得点2.9リバウンド4.0アシスト1.1スティールをマーク。
2016年にWNBAから引退後、ハーディングはトルコでプレー。昨季はフィラデルフィア・セブンティシクサーズでアフリカン・アメリカンの女性としてはNBA史上初となるプロのスカウトを務め、今年4月に選手育成コーチへと昇格したのだが、キングスのAC就任となった。
ハインズはキングス傘下のGリーグチーム、ストックトン・キングスでACを務めた経験を持ち、それまではゴールデンステイト・ウォリアーズで選手育成AC、セント・ジョンズ大学でACとして活躍。オフシーズンにはNBA選手とワークアウトを行ってきた。
キングスはディアロン・フォックスとバディ・ヒールド、ボグダン・ボグダノビッチという強力なバックコート陣の周囲に、ハリソン・バーンズやネマニャ・ビエリツァ、マービン・バグリー3世、ハリー・ジャイルズと豊富なタレントを擁しており、今夏のフリーエージェント(FA)戦線でドウェイン・デッドモン、トレバー・アリーザ、コリー・ジョセフらを獲得し、戦力増強に成功。
新たなコーチ陣の下、キングスは昨季以上の成績を残し、10年以上遠ざかっているプレーオフへ返り咲くことができるのか。今後の展開に注目していきたい。