2019.02.06
2017年ドラフト1巡目5位でサクラメント・キングスから指名されたディアロン・フォックス。この190センチ79キロのポイントガードは、キャリア2シーズン目となった今季、目覚ましい活躍を見せている。
フォックスは12月19日(現地時間18日)終了時点で30試合に出場し、平均31.6分17.9得点3.5リバウンド7.3アシスト1.5スティールをマーク。アシストとスティールでチームトップ、得点ではバディ・ヒールド(平均19.3得点)に次ぐチーム2位の好成績。
さらに、2006年を最後にプレーオフから遠ざかっていたキングスは、ここまでウエスタン・カンファレンス7位の16勝14敗と大健闘。その要因の1つとなっているのがリーグ屈指のスピードスター、フォックスの活躍である。
そんな中、フォックスは現地メディア『Yahoo Sports』に対して、自信満々に「リーグで最も速いのはこの僕だ」と断言。そしてこう続けた。
「多くの人たちが、しょっちゅうこのことについて話し合うよね。そこでリーグで最も速い3人から4人のうちに僕が入るんだ。でもね、僕はそこじゃない。No.1なんだ。最も速い選手が僕じゃないだなんて、そんなのおかしいって」。
リーグで最も速い選手は誰か。そう聞かれた時に、おそらく多くの人がラッセル・ウェストブルック(オクラホマシティ・サンダー)とジョン・ウォール(ワシントン・ウィザーズ)の名を挙げるはず。毎年恒例の『GMサーベイ』でも、今年はウェストブルックとウォールがトップ2となり、昨年はウォールがトップに立っていた。フォックスも『GMサーベイ』で票を得たものの、ごくわずかだった。だがフォックスは自らがトップだと言い切っている。
「僕はジョン・ウォールよりも速い。ラスはとんでもないくらい爆発的(な速さ)なんだ。だけど、ウェストブルックよりも僕のほうが速い。もしボールを持ってベースラインからベースラインまでの速さを計測すれば、間違いなく僕がリーグトップさ」。
リーグトップの速さを誇る選手というテーマを語る際に、フォックスは見過ごされているのかもしれない。ウェストブルックが今季でキャリア11シーズン目、ウォールは9シーズン目なのに対して、フォックスはキャリア2シーズン目だからだ。そのため、あまりフォックスが速いというイメージがまだ定着していないのだろう。
ただし、昨季27勝55敗でウエスト12位だったキングスが、今季すでに16勝も挙げていることで、相手チームの選手やコーチが「フォックスにやられた」「アイツはすごい」といったコメントをしているケースが増えており、着実に“フォックス=速い”というイメージは浸透してきている。
来年の今頃、もしくは今季終了後には、フォックスこそがNBA最速の男というイメージが定着しているのかもしれない。
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