チームの低評価にグリーンが反論「俺たちがプレーオフに出れないなんておかしな話だ」

周囲の低評価について反論したグリーン[写真]=Getty Images

低評価を受けたことで、ここ数年で最高のモチベーションを得たウォリアーズ

 先日ゴールデンステイト・ウォリアーズと4年1億ドル(約106億円)の延長契約を結んだドレイモンド・グリーンが、今季のチームに対する低評価にいら立ちを見せている。

 8月15日(現地時間14日)に現地メディア『ESPN』の番組“The Jump”に出演したグリーンは、「俺たちが今シーズン、プレーオフに出場できないだろうという声を耳にしてきた。俺からすれば、おかしな話だ」と発言。そしてこう続けた。

「こういった意見は俺たちに対して全面的に敬意を欠いていることだと思うね。俺たちがここ数年で成し遂げてきたことを軽視しているようなものだ」。

昨季ウォリアーズはケガ人が続出する中、ファイナルを戦い抜いた[写真]=Getty Images

 スティーブ・カーHC(ヘッドコーチ)の下、ウォリアーズはステフィン・カリークレイ・トンプソン、グリーンを中心とした布陣で昨季まで5年連続のNBAファイナル進出を果たし、3度も優勝してきた。

 だが今夏、ウォリアーズはケビン・デュラント(現ブルックリン・ネッツ)とのサイン&トレードでオールスターガードのディアンジェロ・ラッセルを加えたものの、デマーカス・カズンズ(現ロサンゼルス・レイカーズ)やアンドレ・イグダーラ(現メンフィス・グリズリーズ)、ショーン・リビングストン(現未所属)を放出。

 ビッグマンのウィリー・コーリー・スタインやスコアラーのアレック・バークスといった新戦力こそいるものの、ウォリアーズはロースターの半分以上がキャリア4年以下となったこと、トンプソンが左膝前十字じん帯断裂でレギュラーシーズンの大部分を欠場することが予想されていることもあり、下馬評は信じられないほど低いと言っていい。

トンプソン(左)不在の期間は、グリーン(右)の活躍がカギを握りそうだ[写真]=Getty Images

 もっとも、グリーンはこういった懐疑的な意見についてポジティブに捉えているという。

「俺は好きだね。俺たちはもともとアンダードッグだったからな。俺たちはそこからはい上がってきたから、俺はそういったくだらないことが恋しいね。ステフもきっとそう感じてると思う。クレイからはこの夏に何度かテキストをもらったけど、彼も俺やステフと同じ思いだと思う。だから、俺たちのことを低く評価したオッズメーカーには感謝してるよ」とグリーンは言う。

 今季のウォリアーズがベストメンバーをそろえてゲームに臨むことができるのは、おそらくレギュラーシーズン終盤戦だろう。トンプソンの復帰だけでなく、新加入選手たちがチームのシステムになじむまでにはある程度の時間は必要になってくるからだ。

 それまでの間、カリーとグリーン、ラッセルを中心にウォリアーズがどんな戦いを見せてくれるのか。ウエスタン・カンファレンスを5年連続で制しているウォリアーズから、今季も目を離してはならない。

モバイルバージョンを終了