2019.08.13

ウォリアーズ加入のディアンジェロ・ラッセル「ビデオゲームでプレーするみたいだ」

ウォリアーズについて語ったラッセル[写真]=Getty Images
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1試合40得点以上が可能なバックコートトリオを擁するウォリアーズ

 今夏のフリーエージェント(FA)戦線で、ディアンジェロ・ラッセルはブルックリン・ネッツからサイン&トレードでゴールデンステイト・ウォリアーズへと移籍した。

 現在、5年連続でNBAファイナルへ進出しているウォリアーズは、今夏ロースターを大幅に入れ替えたものの、ステフィン・カリークレイ・トンプソンドレイモンド・グリーンという強固な基盤は健在。

 トンプソンは左膝の前十字じん帯を断裂しているため、レギュラーシーズンの大半を欠場することが濃厚なのだが、シーズン終盤には戦列復帰することが期待されており、プレーオフではカリー、トンプソン、ラッセルという驚異のバックコートトリオがコート上を駆け回ることが予想されている。

 8月10日(現地時間9日)、現地メディア『HoopsHype』へラッセルのインタビュー記事が掲載されたのだが、カリーとトンプソンと共にプレーすることについてラッセルはこう語っていた。

「まるでビデオゲームでプレーするかのようだね。僕ら3人はクイックリリースで3ポイントを放つことができるんだ。ファンにとっても本当にエキサイティングなことだと思うよ。僕ら3人がプレーすることで、チームへ勝利する機会を与えることになるはずさ。僕はすごくワクワクしているし、(ファンには)いくつもの興奮をもたらすことができるんじゃないかな」。

シュート力に限って言えば、カリー(左)とトンプソン(右)はリーグ史上ベストなバックコートデュオである[写真]=Getty Images

 カリーとトンプソンはキャリア平均で3ポイント成功率が40パーセントを超えており、昨季まですべてのシーズンにおいて40パーセント以上の高い3ポイント成功率を記録。高位安定さという面ではNBA史上ベストと評することができるバックコートデュオ。

 また、両選手は絶好調であれば1試合50得点を記録する爆発力も備わっている。ここ7シーズンではいずれも1シーズン200本以上の長距離砲を沈めており、申し分ない実績を残している。

 一方のラッセルは、キャリア4シーズン目となった昨季に初の平均20得点超えを果たしたスコアリングガード。3ポイント成功率は36.9パーセントと4割を切っているものの、1試合平均2.9本も成功させており、昨季は3試合で40得点以上をたたき出した。

 今年3月20日(同19日)に行われたサクラメント・キングス戦では、第4クォーターだけで27得点の大爆発でキャリアハイの44得点をマーク。こちらも爆発力を備えたスコアラーと言っていい。

絶対的な3人の基盤とカーHCの下でさらなる成長が期待されるラッセル

 ラッセルが特に楽しみにしているのはカリーとのプレー。2度のシーズンMVPを手にしたカリーは、リーグ史上有数のポイントガードであり、3ポイントでゲームを変えた選手と言っても過言ではない。

 カリーからどれほど学ぶことができるか聞かれたラッセルは、「この状況は僕をスポンジのように吸収する機会を与えてくれると思ってる。このチームでは本当に数多くのことを学ぶことができる。リーグ史上最高勝率を残す、将来の殿堂入りコーチ(スティーブ・カーHC)と、(カリー、トンプソン、グリーンという)3人の将来殿堂入りする選手がいる。僕は殿堂入りするほどの組織でプレーできるということなんだ」と切り返している。

ボールプッシュにゲームメイク、パサーとしても有能な万能戦士グリーン[写真]=Getty Images

 ウォリアーズではポイントガードがずっとボールを保持するのではなく、ボールムーブを繰り返し、スクリーンやカットを多用してノーマークを作り出すオフェンスのパターンが多い。そのため、ラッセルにはオフボールの中で動き回り、カリーやトンプソンとボールをシェアすることが求められるのだが、ラッセルは特に心配していないという。

「リーグは多くの面で変わったんだ。もはや(正統派の)ポイントガードやセンターもいない。ポジションレス・バスケットボールなのさ。このチームには多くのタレントがいるから、僕がチームを走らせることにフォーカスする必要はないし、ディフェンスにおけるアンカーになる必要もない。僕はバスケットボールプレーヤーとしてプレーするだけ。ボールを持っていようとなかろうと、ベンチスタートであろうと気にしちゃいない。僕の手にボールがあればプレーメイクするし、なければ正しいポジションに入ってプレーを遂行するだけさ」。

 新天地ウォリアーズのシステムになじむまで、ラッセルにはある程度の時間が必要になってくるだろう。それでも、この男が徐々にフィットしていくことで、これまでとはまた違ったウォリアーズへと進化を遂げることができるはずだ。

ウォリアーズという新たな環境で、ラッセルがどんなプレーを見せてくれるか、今から楽しみでならない[写真]=Getty Images

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