ACとなったブレイクが「プレーメイクすることができるパス第一の男」と言及
今夏フリーエージェント(FA)となったリッキー・ルビオは、2シーズンをプレーしたユタ・ジャズに別れを告げてフェニックス・サンズへと移籍。
キャリア8年を誇るルビオは、193センチ86キロのポイントガード(PG)で、これまで通算498試合(うち先発は477試合)に出場し、平均30.9分11.1得点4.2リバウンド7.7アシスト1.9スティールを残してきた。
母国スペイン代表の司令塔を務めるルビオは、「FIBAバスケットボール ワールドカップ2019」に向けて最終調整に入っている段階で、今月末からマルク・ガソル(トロント・ラプターズ)らと共にW杯本戦へ臨む。
そんな中、今季からサンズのアシスタントコーチ(AC)に就任したスティーブ・ブレイク(元ポートランド・トレイルブレイザーズほか)が『Glenn Clark Radio』に出演。NBAキャリア13年をPGとしてプレーしてきたブレイクが、同じポジションのルビオについて「リッキー・ルビオは究極のポイントガード。コート上にいるチームメートたちを楽しくさせて、プレーメイクすることができるパスファーストの男なんだ」と語っていた。
ブレイクは現役時代、球離れの良いポイントガードとしてプレー。堅実なゲームメイクとハッスルプレー、そしてキャリア平均成功率38.3パーセントを誇る3ポイントを武器としてきた。
昨季終了後、サンズはモンティ・ウィリアムズを新たな指揮官に招き、着々と戦力補強を断行。リーグ有数の若手スコアラーのデビン・ブッカー、正統派ビッグマンのディアンドレ・エイトンの周囲に、再契約を結んだケリー・ウーブレイJr.がおり、トレードでダリオ・シャリッチとアーロン・ベインズを獲得。
FAでは“ストレッチ5”のフランク・カミンスキー、ドラフトではキャメロン・ジョンソンとタイ・ジェロームらを獲得。バックコートには昨季途中加入したタイラー・ジョンソンやミケル・ブリッジズ、トレードでジェバン・カーターを手に入れており、戦力アップに成功したと言っていいだろう。
ブレイクACは「マネジメント陣がこのチームのロースターをすばらしく変えてくれた」とフロントの働きを絶賛しており、「このチームにはダブルチームを引き寄せることができる選手が複数いる。新たに加入した選手たちが周囲にいることで、このチームの勝利を手助けしてくれると思う」と満足気に語っていた。
その中で、ルビオはブッカーやエイトンのポテンシャルを最大限に引き出し、サンズを勝利へと導く重要な役割を担うこととなる。複数のNBAチームでPGとしてプレーしてきた“先輩”ブレイクがいることは、ルビオにとっても心強いに違いない。