「今は一緒に戦い、これまで果たせなかったことを達成する時」とハーデン
9月28日(現地時間27日)、NBAでは複数チームのメディアデーが行われた。
2019-20レギュラーシーズンは、10月23日(同22日)に幕を開けるのだが、北米以外の国でプレシーズンゲームを行うチームが一足早く28日(同27日)にメディアデーへ登場。
10月8日と10日にさいたまスーパーアリーナでジャパンゲームズを行うヒューストン・ロケッツもその1つ。チームロゴとユニフォームを変更したロケッツは、ジェームズ・ハーデンと新加入のラッセル・ウェストブルックを筆頭に、選手たちがユニフォーム姿で公の場に現れた。
オクラホマシティ・サンダーで3シーズンを共にプレーしたハーデンとウェストブルックは、2012年にNBAファイナルへ進出(マイアミ・ヒートの前に1勝4敗で敗退)、同年夏にはアメリカ代表としてロンドンオリンピックで金メダルを獲得するも、12-13シーズン開幕直前にハーデンがロケッツへトレードとなり、別々のチームでプレーすることに。
だがその後は両選手とも選手としての格を上げ、リーグ最高級の選手へと成長。ハーデンはロケッツの大黒柱として台頭。オールスター、オールNBAチームの常連となり、一昨季はシーズンMVP、ここまで2シーズン連続で得点王を獲得。
一方のウェストブルックも、ケビン・デュラント(現ブルックリン・ネッツ)がゴールデンステイト・ウォリアーズへ移籍した16年以降、サンダーの大黒柱としてトリプルダブルを連発。17年にはシーズンMVPに輝き、現在は3シーズン連続で平均トリプルダブルをマークしている。
約7年ぶりにタッグを組み、“MVPデュオ”としてプレーする今季、「今俺が言えるのは、(ロケッツが)恐ろしいことになるだろうね、ということ。自分たちにとってではなく、他のすべてのチームにとってね」とウェストブルックは自信をのぞかせた。
ハーデンも「俺たちはすでに、個人としての栄誉を数多く手にしてきた。今は一緒に戦い、自分たちがこれまでに果たせなかったことを達成する時なんだ」と口にしており、“超強力タッグ”でチームとして最高の栄誉(優勝)を目指すことを宣言。
「ベストなハーフコート選手とベストなトランジション選手の1人」
ロケッツのダリル・モーリーGM(ゼネラルマネージャー)はハーデンとウェストブルックについて最大級の期待を寄せている。
「ジェームズ・ハーデンはおそらく、私が見てきた中でベストなハーフコートプレーヤー。そしてラッセルはNBA史上で見てもベストなトランジションプレーヤーの1人かもしれない。この2人が一緒にプレーするんだから、我々は何か特別なことを成し遂げることができると思う。どうなるかはやってみないと分からないが、本当にスペシャルなものになると私は見ているよ」。
ロケッツはこの超強力デュオの周囲にエリック・ゴードンやPJ・タッカー、クリント・カペラ、ジェラルド・グリーンらがおり、今夏フリーエージェント(FA)でタイソン・チャンドラーやタボ・セフォローシャ、ベン・マクレモア、アンソニー・ベネットらをロースターに加えた。
29日(同28日)から始まるトレーニングキャンプを通じてケミストリーを構築していけば、ウェストブルックが言ったとおり“恐ろしい”ことになりそうだ。