昨季までの11シーズンで勝率5割未満はわずかに2度、抜群の実績を誇る名将
9月29日(現地時間28日)、『ESPN』のエイドリアン・ウォジナロウスキー記者はエリック・スポールストラHC(ヘッドコーチ)がマイアミ・ヒートとの長期延長契約に合意したと報じた。
スポールストラHCは1995年からヒートでビデオコーディネーターやスカウト、アシスタントコーチ(AC)を務めた経験を持ち、現在バスケットボール運営部門代表を務めるパット・ライリーからHCの職を引き継ぎ、2008-09シーズンからヒートを率いているリーグきっての名将の1人。
昨季までの11シーズンで、スポールストラHCはヒートを2度のNBAチャンピオン(12、13年)、4度のファイナル進出(11~14年)へと導き、レギュラーシーズンでは通算523勝363敗(勝率59.0パーセント)、プレーオフでは通算71勝47敗(60.2パーセント)という実績を残している。
直近5シーズンでプレーオフ出場は2度に終わっているヒートは、今季ジミー・バトラーというリーグ有数のオールラウンダーを獲得し2年ぶりのプレーオフ返り咲きを狙う。
ライリーとスポールストラHCは、14年夏のレブロン・ジェームズ(現ロサンゼルス・レイカーズ)退団や、クリス・ボッシュ(元トロント・ラプターズほか)が血栓により長期欠場に見舞われるなどチームが低迷する可能性もあった中、再建に着手することはせず、毎シーズン勝利することを最優先に運営してきた。
スポールストラHCが昨季までの11シーズンで、勝率5割に届かなかったのはわずか2度。今季もプレーオフ出場を目指して、リーグきっての名将はヒートを率いていくことが期待されている。