ラウリー、シアカム、ガソルを固定し、ほかの2人を流動的に起用する?
9月30日、トロント・ラプターズのニック・ナースHC(ヘッドコーチ)は、今季のスターターを固定せず、流動的に起用していくことを明言した。
地元メディア『TSN』のジョシュ・ローウェンバーグ記者は、ナースHCが「多くの選手たちが数試合、先発出場することになると思う」と発言していたと報じている。
もっとも、5人のうち3人はほぼ固定という考えがあるようで、その3人はカイル・ラウリー、パスカル・シアカム、マルク・ガソルだという。
ラウリーはポイントガード、シアカムはパワーフォワード、ガソルはセンターがナチュラルポジションのため、シューティングガードとスモールフォワードを流動的に起用していくというのが現状と言っていいだろう。
ナースHCがスターターとして起用する可能性がある選手として挙げたのは、サージ・イバカ、フレッド・バンブリート、ノーマン・パウエル、OG・アヌノビー、パトリック・マコーの5人。
イバカとバンブリートは昨季のプレーオフで貴重な働きを見せており、スターターとして起用するにふさわしい選手たちと言っていい。
その一方で、ウイングのスターターとしてはディフェンスが持ち味のアヌノビーがスモールフォワード、パウエルとマコーがシューティングガードの座を争うことが予想される。
といっても、ラウリー(185センチ)とバンブリート(183センチ)を同時起用すると、ペースと得点力は大幅にアップするだろうが、ベンチからの得点力がダウンし、サイズ不足になることも十分考えられる。
また、イバカを入れてシアカム、ガソルとフロントコートを形成したとしても、スピードの面でスモールラインナップのチーム相手に苦労することは明らかのため、プレーオフに向けて温存するという意味でも、ベテランのラウリーとガソルへ適度に休養を与えていくというのが大方の予想。
ディフェンディング・チャンピオンのラプターズは、10月8日と10日にヒューストン・ロケッツとのジャパンゲームズをさいたまスーパーアリーナで行う。トレーニングキャンプを終えたばかりのため、2試合とも同じスターターを送り込むことはないだろうが、意外性のあるナースHCだけに、ここまでに挙げていない選手を起用する可能性も十分ありそうだ。