「今季は“ザ・マン”にならなければいけない」とニック・ナースHCが鼓舞
キャリア4シーズン目の今季、パスカル・シアカムはディフェンディング・チャンピオンとして迎えるトロント・ラプターズのエースとしてプレーすることが期待されている。
昨季平均31.9分16.9得点6.9リバウンド3.1アシストをマークし、MIP(最優秀躍進選手賞)に輝いたカメルーン出身のフォワードは、カワイ・レナード(現ロサンゼルス・クリッパーズ)に代わってラプターズのファーストオプションになることが濃厚だ。
8月21日(現地時間20日)に地元メディア『Yahoo Sports Canada』へ掲載された記事の中で、ニック・ナースHC(ヘッドコーチ)は「彼が進むべき次のステップは、このチームの“ザ・マン”になることだと思う」と発言し、こう続けている。
「(レナードを)補佐していた男から、“ザ・マン”にならなければいけない。彼は我々にとって、ファーストオプションであり、トップスコアラーになること。そしてゲーム終盤においてもスコアラーになるべきだ」。
昨季ファイナル終了後、シアカムは「僕はこのレベルでプレーするのにふさわしい選手だと思っていた。僕の物語はまだ始まったばかりだよ」と口にしており、今季はさらに成長した姿を見せてくれることだろう。
そんなシアカムにとって、今後のモチベーションを大きく左右するものがある。それは今月中にチームとのマックス額による延長契約を結ぶことだ。
今月末までに延長契約が締結されなかった場合、シアカムは今季終了後(2020年夏)に制限付きフリーエージェント(FA)となる。本人はラプターズとの延長契約を望んでいることが複数の現地メディアで報じられていることから、ラプターズがマックス額を提示できるかどうかがカギとなる。
206センチでクイックネスに秀でたシアカムは、まだ25歳。もし来夏に制限付きFAになった場合、他チームとは最大4年1億3,000万ドル(約137億8,000万円)、ラプターズとは最大5年1億7,000万ドル(約180億2,000万円)という超高額契約を手にする資格を持つ。
はたして、シアカムはマックス額で延長契約を手にすることができるのか。ラプターズのプレシーズン初戦は8日のジャパンゲームズ(対ヒューストン・ロケッツ)のため、早ければこの数日間で高額契約を結ぶことができるかもしれない。