2019.09.30

ラプターズのニック・ナースHCが今季のスターターを“流動的にしていく”と明言

今季のスターターについて語ったナースHC[写真]=Getty Images
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ラウリー、シアカム、ガソルを固定し、ほかの2人を流動的に起用する?

 9月30日、トロント・ラプターズニック・ナースHC(ヘッドコーチ)は、今季のスターターを固定せず、流動的に起用していくことを明言した。

 地元メディア『TSN』のジョシュ・ローウェンバーグ記者は、ナースHCが「多くの選手たちが数試合、先発出場することになると思う」と発言していたと報じている。

 もっとも、5人のうち3人はほぼ固定という考えがあるようで、その3人はカイル・ラウリーパスカル・シアカムマルク・ガソルだという。

ラプターズが誇る今季の3本柱(左からシアカム、ラウリー、ガソル)[写真]=Getty Images

 ラウリーはポイントガード、シアカムはパワーフォワード、ガソルはセンターがナチュラルポジションのため、シューティングガードとスモールフォワードを流動的に起用していくというのが現状と言っていいだろう。

 ナースHCがスターターとして起用する可能性がある選手として挙げたのは、サージ・イバカ、フレッド・バンブリート、ノーマン・パウエルOG・アヌノビー、パトリック・マコーの5人。

 イバカとバンブリートは昨季のプレーオフで貴重な働きを見せており、スターターとして起用するにふさわしい選手たちと言っていい。

 その一方で、ウイングのスターターとしてはディフェンスが持ち味のアヌノビーがスモールフォワード、パウエルとマコーがシューティングガードの座を争うことが予想される。

 といっても、ラウリー(185センチ)とバンブリート(183センチ)を同時起用すると、ペースと得点力は大幅にアップするだろうが、ベンチからの得点力がダウンし、サイズ不足になることも十分考えられる。

 また、イバカを入れてシアカム、ガソルとフロントコートを形成したとしても、スピードの面でスモールラインナップのチーム相手に苦労することは明らかのため、プレーオフに向けて温存するという意味でも、ベテランのラウリーとガソルへ適度に休養を与えていくというのが大方の予想。

 ディフェンディング・チャンピオンのラプターズは、10月8日と10日にヒューストン・ロケッツとのジャパンゲームズをさいたまスーパーアリーナで行う。トレーニングキャンプを終えたばかりのため、2試合とも同じスターターを送り込むことはないだろうが、意外性のあるナースHCだけに、ここまでに挙げていない選手を起用する可能性も十分ありそうだ。

ロケッツのダントーニHCが「キープレーヤー」として挙げていたバンブリート[写真]=Getty Images