リラード&マッカラムという両輪を中心にチームを構築してきたブレイザーズ
昨季19年ぶりにウェスタン・カンファレンス・ファイナルへと駒を進めたポートランド・トレイルブレイザーズは、虎視眈々とNBAチャンピオンの座を狙っている。
今夏のフリーエージェント(FA)戦線で、ブレイザーズはロドニー・フッドと再契約を結んだほか、トレードでケント・ベイズモア、ハッサン・ホワイトサイドらを獲得し、FAでマリオ・ヘゾニャ、パウ・ガソルといった新戦力をロースターに加えた。
先発センターのユスフ・ヌルキッチは今年3月に左足を負傷したため、来年2月頃まで欠場の見込みではあるものの、チームが誇るバックコートデュオ、デイミアン・リラードとCJ・マッカラムは健在。充実の戦力で今季を迎えることとなる。
レギュラーシーズン開幕まで約1週間となった10月16日、マッカラムは『The Washington Post』へ今季についてこんな言葉を残していたので紹介したい。
「(ウェスタン・カンファレンスは)タフになるだろうね。でもいつだって厳しいものなんだ」と切り出すと、マッカラムは「いいチームがたくさんあるし、選手層の厚いチームも多い。今シーズン、ケガによって状況が大きく変わることになるだろうね。これはプレーオフが進むにつれて重要な要因になってくる」と続けた。
ウェストにはゴールデンステイト・ウォリアーズやヒューストン・ロケッツをはじめ、戦力増強に成功したロサンゼルス・クリッパーズやロサンゼルス・レイカーズ、ユタ・ジャズなど、優勝候補として多くのチームが挙がっており、プレーオフ出場争いだけでも激しくなることが予想されている。
その中で、マッカラムは「健康を保つことができたチームがベストなチャンスを得ることができる。僕らがそのチームの1つになることができるといいね」と自信を見せていた。
優勝候補と評されるチームがいくら多くても、来年6月にどのチームがチャンピオンシップを勝ち取っているかは誰にも分からない。
それでも、リラードとマッカラムというガード陣中心のブレイザーズは、ステフィン・カリー、クレイ・トンプソン、ドレイモンド・グリーンという3本柱を保持するウォリアーズと双璧を成すほど、長期間に渡って主軸をキープして戦力増強を図ってきたチーム。
マッカラムが語ったように、“健康を保つことができれば”ブレイザーズが覇権争いを制することができる可能性はあるのではないだろうか。