2021.02.24
昨季までのキャリア7シーズンで、ハッサン・ホワイトサイドはリバウンド王とブロックショット王を獲得した実績を持つビッグマン。
213センチ120キロと、センターとしては申し分ない体格を持つホワイトサイドは、マイアミ・ヒートでプレーした直近5シーズンで平均27.2分14.1得点11.9リバウンド2.4ブロックという見事な成績を残し、2016年にはオールディフェンシブセカンドチームにも選ばれた。
今夏のトレードにより、ヒートからポートランド・トレイルブレイザーズへと移籍したホワイトサイドは、今年3月下旬に左足を骨折して長期離脱となったユスフ・ヌルキッチの代役として、先発センターを務めることが濃厚となっている。
トレーニングキャンプを間近に控えた9月28日(現地時間27日)、ホワイトサイドは『The Athletic』へ掲載された記事の中で、「僕はこのチームで、数多くの花を咲かせることができると思っている」とコメント。30歳のビッグマンは新天地で再びブレイクすることを予感させる言葉を口にしていたので紹介したい。
「このチームにはたくさんボールムーブメントがあり、いくつもの異なったプレーがある。僕はこのチームで、アシストを含めたトリプルダブルを達成できると思ってるんだ。このチームで、僕はポイントセンターのような役割でプレーして、多くのアシストを残すことができると思ってる」とホワイトサイド。
ホワイトサイドと言えば、リバウンドやブロックショットを中心とするディフェンス面のイメージがあり、オフェンスではリング下におけるフィニッシュを高確率で決める選手として知られている。
本人は「アシストを含むトリプルダブル」と口にしていたものの、ホワイトサイドのキャリア平均は0.6アシスト。自己最高のアシスト数も4本と、決してパサーとして秀でたビッグマンとは言えない。
これまでにトリプルダブルを4度記録しているとはいえ、いずれも得点、リバウンド、ブロックによるもので、ホワイトサイドが10アシスト以上を記録するのはさすがに想像が難しいというのが大方の意見だろう。
それでも、ホワイトサイドは「スクリメージの中で、僕は6、7本のアシストを記録しているんだ。デイム(デイミアン・リラード)とCJ(・マッカラム)のようなショットを沈めることができる選手たちへアシストできている。僕はただ、彼らにボールを配球して、イージーなアシストを残しているだけ。これまでとは違う自分なのさ。きっと(コート上でも)僕がアシストするシーンを何度も見ることになるだろうね」と語っており、自信は揺るがない。
ヌルキッチは来年2月まで復帰できない見込みとなっているため、ブレイザーズはホワイトサイドを中心にザック・コリンズ、大ベテランのパウ・ガソルの3人でセンターをローテーションしていくこととなる。
もしもホワイトサイド本人が語ったように、今季ポイントセンターとして新境地を開拓するのであれば、ブレイザーズにとって貴重な存在となるに違いない。
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