クリッパーズデビューを控えるカワイ・レナード「勝利するカルチャーを構築したい」

クリッパーズで新たなキャリアをスタートさせるレナード[写真]=Getty Images

「不振に陥っても落胆せず、物事が良く回りすぎてもいい気にならないこと」

 昨季トロント・ラプターズの大黒柱として、殊勲の働きを見せたカワイ・レナードの新たなチャプターがまもなく幕を開けようとしている。

 NBAは10月23日(現地時間22日)に2019-20レギュラーシーズンがスタート。開幕初日のカードは昨季の覇者トロント・ラプターズ対ニューオーリンズ・ペリカンズ、そしてレナード率いるロサンゼルス・クリッパーズ対ロサンゼルス・レイカーズの2試合。

 レナードは一昨季に大腿四頭筋の負傷でわずか9試合のみの出場に終わり、ラプターズの一員としてプレーした昨季も連戦は欠場。プレータイムについても慎重に管理され、60試合の出場にとどめていた。

 だが今季はコンディションが良く、プレシーズンでは2試合に出場して平均16.6分10.0得点2.0リバウンド4.0アシスト2.5スティールと控えめだったが、レイカーズとの開幕戦では出場時間に制限なくプレーすることになるという。

 レイカーズはレブロン・ジェームズアンソニー・デイビスという支配的なビッグマンを加えたほか、経験豊富なサポーティングキャストも獲得し、戦力充実のロースターでクリッパーズを待ち受ける。

 もっとも、レナード率いるクリッパーズもリーグ最高級のロースターを有している。今夏加入したポール・ジョージが両肩の手術から回復途中のため、11月の復帰予定となるが、レナードの周囲にはルー・ウィリアムズモントレズ・ハレルパトリック・ベバリーモーリス・ハークレスなどタレント豊富。

 その中で、チームをけん引するレナードは、自身の立ち位置についてこのように語っている。

「僕は試合に勝つ手助けをするためにここにいる。勝利するカルチャーを構築しようとトライし、4月までプレーすること(プレーオフではなくまずはレギュラーシーズンに集中すること)にフォーカスしていることを皆に知らせたい。毎晩最もスマートなチームとしてプレーし、ここで何かを構築したいね」。

レナードはクリッパーズの得点源かつリーダーとしての役割が求められている[写真]=Getty Images

 トレーニングキャンプとプレシーズンゲーム期間を通じて、「皆が勝ちたがっていると感じている」とレナードはチームに手ごたえを感じており、今後に向けて「このチームの皆が競争者なんだ。(優勝という)究極のゴールに対して揺るぎない考えを持ち続けることだね。そして不振に陥っても落胆せず、物事が良く回りすぎてもいい気にならないこと」と口にしていた。

 ドック・リバースHC(ヘッドコーチ)の下、フランチャイズ史上最強と言っても過言ではないロースターを構築したクリッパーズは、自他ともに認める優勝候補としてレイカーズとの開幕戦に臨む。

 その中でも、2度もファイナルMVPを手にしてきたレナードのパフォーマンスは必見だ。

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