「コートに出たら自分たちの仕事を着実にこなすグループなんだ」とミッチェル
10月31日(現地時間30日)に行われたロサンゼルス・クリッパーズ戦。ユタ・ジャズはカワイ・レナードを欠いた相手に110-96と快勝し、今季戦績を4勝1敗とした。
この試合はジャズのバックコートデュオが大暴れ。マイク・コンリーがフィールドゴール17投中11本(うち3ポイントは8投中5本)を成功させてゲームハイの29得点に5アシスト2スティール、エースのドノバン・ミッチェルも24得点に5リバウンド2スティールをマークし、先発ガード陣だけで53得点。
さらにボーヤン・ボグダノビッチが14得点、ルディ・ゴベアが13得点7リバウンド2ブロック、ジョー・イングルズが10得点7アシスト。レナード不在のクリッパーズをかき回したジャズは、チーム全体でフィールドゴール成功率55.0パーセント、3ポイント成功率45.8パーセントと高数字をたたき出した。
31日(同30日)終了時点で、ジャズはウェスタン・カンファレンスでサンアントニオ・スパーズ(3勝0敗)に次ぐ堂々2位。ジャズは今夏、コンリー、ボグダノビッチをはじめ、ジェフ・グリーン(クリッパーズ戦で8得点3スティール)やエド・デイビス(同4得点9リバウンド)、エマニュエル・ムディエイ(同8得点5アシスト)を加えて戦力増強し、ウェスト有数の戦力を手にした。
とはいうものの、ロサンゼルス・クリッパーズ(カワイ・レナードとポール・ジョージ)、ヒューストン・ロケッツ(ジェームズ・ハーデンとラッセル・ウェストブルック)、ロサンゼルス・レイカーズ(レブロン・ジェームズとアンソニー・デイビス)といったオールスターデュオを擁するチームとは反対に、ジャズにはオールスター選出経験がある選手は皆無。
2年連続で最優秀守備選手賞を獲得しているゴベア、リーグ有数の得点力を持つミッチェル、オールスター級と評されるコンリーも、これまでのキャリアで一度もオールスター入りしたことはない。
それでも、ジャズの選手たちは意に介さない。「このチームには才能あふれる選手たちがたくさんいると思ってる。簡潔に言えば、アンセルフィッシュなチームということ。ものすごく過小評価された選手が多く、コートに出たら自分たちの仕事を着実にこなす選手ばかりのグループなんだ」とミッチェルは『ESPN』へ語る。
昨季のオールスターで、ヘッドコーチ投票によるリザーブ選出で惜しくも落選したゴベアも、「オールスター選手がいようがいまいが、俺たちはたくさんの試合で勝ちにいく」とチームファーストを貫いている。
ジャズの指揮官を務めるクイン・スナイダーHC(ヘッドコーチ)は「私はとにかく、このグループのポテンシャルを最大限に引き出すことにフォーカスしている。とても楽しみにしているんだ。このチームが期待はずれな結果になるとは思わない。大事なのは、どんな状況であろうと地に足を付けて戦うということ」と自信を見せている。
得点源となるミッチェルとコンリーが調子を上げており、選手層も厚いだけに、今後もジャズはリーグ上位にとどまり、勝ち星を重ねていくに違いない。