ファウルトラブルの中、高確率でショットを沈めるも終盤にミスを連発して敗戦
11月15日(現地時間14日)。ロサンゼルス・クリッパーズはアウェーのスムージーキング・センターでニューオーリンズ・ペリカンズと対決し、127-132で敗れた。
今季戦績を7勝5敗としたクリッパーズは、ウェスタン・カンファレンス7位となったのだが、チームにとって朗報となったのは、今夏加入したポール・ジョージが今季初出場したこと。
クリッパーズはカワイ・レナード(連戦による膝の痛みの回避)、パトリック・ベバリー(左ふくらはぎの痛み)を欠いたものの、先発出場したルー・ウィリアムズが31得点9アシスト2スティール、ロドニー・マグルーダーが20得点、モントレズ・ハレルが18得点7リバウンド6アシスト2スティール2ブロックを挙げたことに加え、ジョージがいずれもチームトップとなる33得点9リバウンドに4アシストをマーク。
「タフだったよ。まさかファウルトラブルと共に同じリーグへ戻ってくるとはね」とジョージが明かしたように、この日プレーしたのは約24分のみ。それでも、フィールドゴール17投中10本(うち3ポイントは5投中3本)成功に加え、フリースローを10本全てを沈める好パフォーマンス。
ジョージはペリカンズを相手にドライブからポストプレー、キャッチ&シュートにプルアップジャンパーと、オフェンスではスムーズな動きからショットの山を築いていた。試合に敗れたとはいえ、初戦の出来としては上々だったと言っていい。
だが、ジョージは「自分はひどい状態だなと思った」と振り返る。
「ディフェンスにおける自分のパフォーマンスを取り戻すのに多くの時間がかかってしまった。ゲームの流れの中で、自分にはその時間が足りなかったんだ。スピードに慣れるまでが長かったと思う。今夜は基本的に、僕にとってプレシーズン初戦だった。次の試合に活かしていきたいね」。
チームトップの33得点を挙げたジョージだが、第4クォーターではドリュー・ホリデーによる執拗なディフェンスの前にフィールドゴール2投中1本成功のみ。さらには3本(計5本)のターンオーバーを喫してしまい、勝利するチャンスを逃してしまった。
とはいえ、そういった状況の中でこれだけの成績を残してしまうジョージはやはりリーグ有数の選手。ドック・リバースHC(ヘッドコーチ)も「私が彼についてすごいと思うのは、キャッチ&シュートを放つだけの男ではなくドリブルから攻めたてることもできるということ。それにポストプレーヤーでもある。彼は3つの面全てにおいて、オフェンシブなプレーをやってのけたんだ」と新加入選手を評価していた。
ジョージはクリッパーズデビュー戦を終えて、「僕はカワイ(とベバリー)が戻って、このチームのロースターが全員そろってプレーできることをすごく楽しみにしている。フルメンバーになることをとても楽しみにしているよ」と期待を寄せている。
一方、勝利したペリカンズでは、ブランドン・イングラム(右膝の痛み)とロンゾ・ボール(股関節の痛み)が欠場する中、ホリデーがゲームハイとなる36得点に4リバウンド7アシスト6スティール、フランク・ジャクソンが23得点5リバウンド、デリック・フェイバーズが20得点20リバウンド、JJ・レディックが19得点、イートワン・モアが15得点を記録。
ここ3試合で2勝目を挙げ、今季成績を3勝8敗とした。