キャブズ在籍6シーズン目にして最年長となったケビン・ラブ「なんだか変だね」

31歳ながら今季のキャブズで最年長となったラブ[写真]=Getty Images

「ここにやって来た時、チームには経験豊富なベテランが数多くいたのにね」

 キャリア最初の6シーズンをミネソタ・ティンバーウルブズでプレーしたケビン・ラブは、2014年8月に3チーム間のトレードでクリーブランド・キャバリアーズへ移籍。

 当初はレブロン・ジェームズ(現ロサンゼルス・レイカーズ)、カイリー・アービング(現ブルックリン・ネッツ)と共に“ビッグ3”を形成し、翌15年から4年連続でNBAファイナルへ進出。16年にはゴールデンステイト・ウォリアーズを7戦の末に下し、自身初のチャンピオンシップを勝ち取った。

キャブズ入団当初、ラブ(左から3番目)の周囲には、ベテランが多く在籍していた[写真]=Getty Images

 ラブは今季でキャブズ在籍6シーズン目を迎えたのだが、17年夏にカイリーがボストン・セルティックス、翌18年夏にはレブロンがレイカーズへと移籍。昨季途中にはJR・スミス(現未所属)が事実上のキャブズ退団、カイル・コーバー(現ミルウォーキー・バックス)がトレードでユタ・ジャズ、ジョージ・ヒルがバックスへとそれぞれ移籍し、昨季終了後にはチャニング・フライ(元フェニックス・サンズほか)が引退。

 今季のキャブズには、16年の優勝メンバーとしてラブ、トリスタン・トンプソン、昨季途中に古巣へ復帰したマシュー・デラベドーバがいるものの、チームは大きく若返った。

 ジョン・ビーライン新HC(ヘッドコーチ)の下、先発バックコートは20歳のコリン・セクストンと19歳のダリアス・ガーランド、先発スモールフォワードは24歳のジェディ・オスマンが務めており、ラブは31歳ながらチーム最年長に。

ルーキーのガーランド(左)とは12歳も離れており、ラブ(右)はチーム内でリーダー格として活躍している[写真]=Getty Images

 11月17日(現地時間16日)に『The Los Angeles Times』へ掲載された記事の中で、ラブは「なんだか変だね」ともらし、こう続けていた。

「練習が終わって、僕はマシュー・デラベドーバと一緒にトリートメント(身体のケア)を受けていた。その時に自分たちのロースターを紙で見ていたんだけど、思わず『僕がこのチームで最年長なんだなぁ』と言ってしまったよ。僕がクリーブランドにやって来た時、このチームには経験豊富なベテランが数多くいたのに、今ではこの僕が最年長なんだからね」。

 今季も先発パワーフォワードとしてプレーするラブは、若手選手と共にプレーし、チーム2位の平均18.2得点に加えてチームトップの12.1リバウンドを記録中。フィールドゴール成功率44.4パーセント、3ポイント成功率34.7パーセントと決して高くはないものの、チームトップの3ポイント成功数(平均2.1本)を残している。

 チームはここまで4勝8敗で、イースタン・カンファレンス10位ながら、このまま連敗地獄にでも陥らなければ、プレーオフへ出場するチャンスも残されているだけに、ラブには豊富な経験を駆使してぜひともキャブズの勝利に貢献してほしいところだ。

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