2019.09.19

『スポイラ』が今季のNBA選手TOP100を発表/60位から41位に昨季の西上位2チームの先発SG!

ナゲッツのハリス(右)がウォリアーズのトンプソン(左)を上回ることとなった[写真]=Getty Images
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今季プレーするNBA選手たちの“今の実力”を『スポイラ』がランキング

 9月13日(現地時間12日)、現地メディア『Sports Illustrated』(スポイラ)が2019-20シーズンにおけるNBA選手トップ100を発表した。

 2014年から始まったこの人気企画は、選手のサラリーを度外視した現在の実力をベースにランキングされており、名物ライター陣の意見に加えて、『Basketball-Reference』や『NBA.com』、『ESPN.com』、『Cleaning the Glass』、『Synergy Sports』といったウェブサイトからデータも反映されており、選手たちの“今の実力”を示していると言っていい。

W杯でアメリカ代表の先発センターを務めたターナーは47位にランクイン[写真]=Getty Images

 ここでは、60位から41位にランクインした選手たちを紹介していこう。
※チーム名は略称、所属は現地時間9月12日時点のもの、G=ガード、F=フォワード、C=センター

■『Sports Illustrated』が選出したNBAプレーヤーTOP100(60位から41位まで)
60位→アーロン・ゴードン(マジック/F)
59位→ゴードン・ヘイワード(セルティックス/F)
58位→クレイ・トンプソン(ウォリアーズ/G)

57位→オットー・ポーターJr.(ブルズ/F)
56位→クリント・カペラ(ロケッツ/C)
55位→デリック・フェイバーズ(ペリカンズ/F-C)
54位→バディ・ヒールド(キングス/G)
53位→ルー・ウィリアムズ(クリッパーズ/G)
52位→ボーヤン・ボグダノビッチ(ジャズ/F)
51位→ジョン・コリンズ(ホークス/F)
50位→ダニーロ・ガリナーリ(サンダー/F)
49位→トバイアス・ハリス(シクサーズ/F)
48位→ギャリー・ハリス(ナゲッツ/G)
47位→マイルズ・ターナー(ペイサーズ/C-F)
46位→エリック・ブレッドソー(バックス/G)
45位→ニコラ・ブーチェビッチ(マジック/C)
44位→ディアンジェロ・ラッセル(ウォリアーズ/G)
43位→ポール・ミルサップ(ナゲッツ/F)
42位→マルク・ガソル(ラプターズ/C)
41位→ケビン・ラブ(キャバリアーズ/F)

今季の優勝候補バックスで先発ポイントガードを務める⑥ブレッドソー[写真]=Getty Images

ナゲッツのハリスがウォリアーズのトンプソンを上回る結果に

 優勝3度、オールスター選出5度を誇るトンプソンは、ウォリアーズ不動の先発シューティングガードであると同時に、攻防両面に秀でたリーグ有数のガード。だが今回のランキングではナゲッツのハリスが上回った。

 ウォリアーズとナゲッツは昨季ウェスタン・カンファレンスでトップ2の好成績を残したチーム。ハリスはニコラ・ヨキッチジャマール・マレーの陰に隠れて目立たないものの、主にディフェンス面で貴重な役割を果たしている好選手。オフェンス面を考慮すると、どう見てもトンプソンに軍配が上がるのだが、昨季のNBAファイナルで左膝前十字じん帯を断裂したことで、今季は2月前後の復帰となるため、58位という低い順位になったと見ていいだろう。

 また、60位から41位にランクインした選手の中では今夏移籍したフェイバーズ、ボグダノビッチ、ガリナーリ、ラッセルに注目したい。フェイバーズはペリカンズの先発センターとして大物ルーキーのザイオン・ウィリアムソンとプレーすることが予想されるビッグマン。ボグダノビッチは持ち前のシュート力でジャズ躍進のカギを握る選手の1人である。ガリナーリは再建が進むサンダーでトレードされる可能性が残るものの、スコアラーとして及第点を与えられる実力の持ち主だ。ラッセルはトンプソン不在時にステフィン・カリーと共にウォリアーズを得点面でけん引する重要な役割をこなすことができるか気になるところ。

 なお、今回掲載した20選手の中にも、「FIBAバスケットボール ワールドカップ2019」で活躍した選手が複数いる。ガリナーリはイタリア代表、ターナーはアメリカ代表、ブーチェビッチはモンテネグロ代表、そしてガソルは優勝国スペインの大黒柱としてすばらしい活躍を見せていた。

ガソル(左)と⑨ブーチェビッチは昨季のプレーオフ1回戦でマッチアップしたビッグマン[写真]=Getty Images