試合後に「彼には『健康を取り戻すように』と伝えたんだ」とデイビスが明かす
今夏ニューオーリンズ・ペリカンズはロースターが大幅に入れ替わった。
まずは6月中旬にフランチャイズプレーヤーとして大車輪の働きをしてきたアンソニー・デイビスを大型トレードでロサンゼルス・レイカーズへ放出。その見返りとして、ペリカンズはブランドン・イングラム、ロンゾ・ボール、ジョシュ・ハートといった複数の若手選手とドラフト指名権を獲得。
その後ドラフト全体1位でデューク大学1年のザイオン・ウィリアムソンを指名すると、フリーエージェント(FA)戦線やトレードでベテランのJJ・レディック、デリック・フェイバーズという即戦力を手に入れた。
昨季から残っているロースターはドリュー・ホリデー、イートワン・モア、ジャリル・オカフォーといった数人のみで、ロースターをほぼ一新して今季を迎えた。
だが、ザイオンが開幕直前に右膝半月板損傷で戦線離脱。現在も復帰に向けてリハビリ中で、12月中旬に復帰の見込みとなっている。
11月28日(現地時間27日)。ペリカンズはホームのスムージーキング・センターでデイビスが所属するレイカーズを迎えた一戦で、終盤まで競り合うも110-114で惜敗。ザイオンはこの試合をベンチからチームメートたちと並んで見届けていた。
2012年のドラフト全体1位指名(当時のチーム名はホーネッツ)で入団後、昨季までペリカンズで7シーズンをプレーした“先輩”デイビスは、試合後にロッカールームの外でザイオンへ声をかけたことを『The Undefeated』へ明かした。
「彼には『健康を取り戻すように』と伝えたんだ。彼ら(ペリカンズ)は彼が戻ってくることを待っているし、復帰するまで持ちこたえることができるようにトライするはずだからね」とデイビス。
現時点でザイオンの具体的な復帰時期は発表されていないものの、アルビン・ジェントリーHC(ヘッドコーチ)は「彼はとにかく戦列復帰したがっている。すごく真剣にリハビリに取り組んでいるよ。でも今はちょっといら立っているようだ。彼はゲームチェンジャーだから、コートでプレーしてくれることが楽しみで仕方ないよ。彼がプレーしてほしくないと思う人なんているかい?」と大きな期待を寄せている。
プレシーズンで4試合に出場したザイオンは、平均27.2分23.3得点6.5リバウンド2.3アシスト1.5スティールと、上々の成績を残していただけに、チームメートたちの期待も高いことだろう。
ジェントリーHCは「プレシーズンでしかプレーできておらず、今まだプレーしていないだけに、タフな状況になっている。でも彼はチームファーストな男だから、何があろうと特別な選手になるだろう。このリーグでチームファーストな選手たちというのは成功を収めているし、それぞれのチームでインパクトを放っているから」と今年の“ドラ1ルーキー”について語っていた。
デイビスから「健康を取り戻すんだ」とエールをもらったザイオン。順調に回復していれば、具体的な復帰時期に関する報道も出てくるだろう。はたして、ザイオンがデビュー戦でどんなパフォーマンスを見せるのか、今後注目すべきポイントなのは間違いない。