キャリアハイのパフォーマンスで苦戦中のペリカンズを支える22歳のフォワード
2016年のドラフト1巡目全体2位でロサンゼルス・レイカーズから指名されたブランドン・イングラムは、昨季までの3シーズンをレイカーズでプレーし、平均31.7分13.9得点4.7リバウンド2.9アシストを残した。
だが、レイカーズは今夏、アンソニー・デイビスというリーグ最高級のビッグマンを獲得すべく、イングラムやロンゾ・ボール、ジョシュ・ハートといった若手を放出。ダニー・グリーンやエイブリー・ブラッドリー、ドワイト・ハワードといった献身的なベテランも加えたことで、レイカーズはミルウォーキー・バックスとリーグトップの成績を争うチームへと飛躍。
一方で、ペリカンズは今年のドラフト1位指名のザイオン・ウィリアムソンを開幕からケガのため欠いていることもあり、12月12日(現地時間11日)終了時点で6勝19敗。現在は10連敗中で、ウェスタン・カンファレンス14位に低迷している。
そのペリカンズで、イングラムはキャリアベストのパフォーマンスで奮闘を続けている。22歳のイングラムは、ここまで平均33.7分24.9得点7.1リバウンド3.8アシストを記録。
フィールドゴール成功率49.0パーセント、3ポイント成功率40.8パーセント、フリースロー成功率84.5パーセントと、ショットの精度も高いのだが、チームの勝利に結びついていない点がつらいところ。
もっとも、イングラムにとって、今季はそれ以上と言ってもいいほど重要な要素がある。今季終了後、イングラムは制限付きフリーエージェント(FA)になるため、来夏に大型契約を手にする最大のチャンスだからだ。
『ESPN』のザック・ロウ記者によると、イングラムは自身のことを“彼”と称してこう口にしていたという。
「彼はマックス契約を狙いにいくだろうね。僕はそのことについて疑問に思うことはない。でも、ペリカンズが僕と契約延長しなかったことを悪く言うつもりはないよ」。
ペリカンズとイングラムは、今年の10月に延長契約合意に至らなかったため、イングラムは来夏制限付きFAとなる。来年の復帰と予想されるザイオンがラインナップに加われば、イングラムのプレータイムや役割が減っていくのはほぼ確実なだけに、今後どうなっていくか、注目していきたい。