1990年2月のルイスとマクヘイル以来の快挙を達成した2選手へ、スティーブンズHCが「本当に多彩な方法で得点することができる」と称える
12月21日(現地時間20日)に行われたデトロイト・ピストンズ戦。ホームのTDガーデンで迎えたボストン・セルティックスは、チームトップの平均22.6得点を記録するケンバ・ウォーカーがフィールドゴール6本全てをミスする大ブレーキ。
だが、この日はジェイソン・テイタムとジェイレン・ブラウンが短時間で貴重な働きを見せ、114-93で快勝。第2、3クォーターで63-43と突き放したセルティックスにおいて、テイタムが27分15秒のプレータイムで26得点5リバウンド、ブラウンが29分1秒の出場で26得点5リバウンド5アシスト3スティールをマークする活躍を見せた。
セルティックスとしては、ベンチから新人グラント・ウィリアムズが18得点、エネス・カンターが8得点18リバウンド、スターターのダニエル・タイスが8得点6リバウンド4ブロック、ケンバがフリースローで挙げた2得点に11アシストを残したとはいえ、勝利の立て役者はやはりテイタムとブラウン。
これにはブラッド・スティーブンズHC(ヘッドコーチ)も「あの2人は本当に多彩な方法で得点することができるんだ。彼らはアウトサイドからもショットを決めることができ、リムへアタックすることも可能で、どちらもアグレッシブ。今夜はすごく良かった」と絶賛。
そして「今夜はケンバの日ではなかったということ。でもこのチームは選手たち全員が勝利に貢献することができるんだ」と選手たちを称えていた。
なお、第3クォーターでセルティックスがピストンズを引き離すと、会場からは226センチの超大型新人タッコ・フォールの出場を求める“We want Tacko!”コールが鳴り響き、フォールがホームデビュー。
フォールがフリースローラインに立つと、“MVP”コールの大歓声が沸き起こるなど、ルーキーにとっては貴重なホームデビューとなった。「試合が終わりに近づくにつれて、僕もプレーできると確信してたよ。でもコートへ出ただけであんなことになるとはね」と本人も驚いていた。
そのルーキーが5得点2リバウンド1ブロックを挙げたことで、会場が大きな盛り上がりを見せていたことは言うまでもない。
もっとも、この日の主役はやはりテイタムとブラウン。30分以内のプレータイムでセルティックスの2選手が同じ試合で25得点以上を挙げたケースは、1990年2月までさかのぼる。
『NBA.com/Stats』によると、セルティックスの2選手がこの日のテイタム、ブラウンと同等の記録を残したのは、90年2月8日(同7日)に行われたシャーロット・ホーネッツ戦。レジー・ルイスが26分の出場で26得点5アシスト、ケビン・マクヘイル(共に元セルティックス)が24分のプレータイムで31得点8リバウンド3ブロックを記録していた。