2020.02.10
今シーズンはチームのエースが変わり、昨季と比べて開幕から好調を維持するボストン・セルティックス。オフシーズンのカイリー・アービング(ブルックリン・ネッツ)とアル・ホーフォード(フィラデルフィア・セブンティシクサーズ)の退団はチームにとって弱体化に繋がるかと思われたが、新加入したケンバ・ウォーカーが積極的にリーダーシップを発揮しており、ケミストリー構築に成功している。
12月20日(現地時間19日)の時点でセルティックスは18勝7敗とイースタン・カンファレンスの2位に位置付けており、シーズン序盤の時点で選手たちはケガに苦しみながらも好成績を維持。『NBC Sports Boston』によれば、平均23.5得点を記録しているウォーカーはチームの現状に関して、「僕らはまだフルロスターで戦うことができていない。皆が揃う時が待ちきれないよ。不運が続いている。けれど僕らはいいチームだ」と語っている。ウォーカー本人も試合中のチームメートとの衝突で当初は脳震盪が心配されたが、大事には至らず、復帰戦で39得点を叩き出すなどチームを鼓舞づけていた。
「我々はうまくケガに対して順応できていると思う」と話すのは、セルティックスを指揮するブラッド・スティーブンズヘッドコーチだ。同メディアによれば、セルティックスの選手たちはケガや病気でトータル46試合を欠場し、チームはここまでの24試合で8つの異なるスターティングラインナップを並べてきたという。試合へのアプローチが選手たちの欠場の影響で変則的であるにも関わらず、ここまで高い安定感を誇るのは選手たちの活躍に加えて、彼らの能力を引き出せるスティーブンスHCの影響力が高いと見ていいだろう。
だがセルティックスは取り組まなければならない課題はまだある。今季はキャリアハイに並ぶ39得点を記録し、オールスターレベルへの復調が期待されたゴードン・ヘイワードのコンディションだ。彼は今季11試合に出場し、平均17.5得点6.1リバウンド4.1アシストをマークしているが、11月10日(同9日)に左手を骨折。約1カ月ぶりに復帰をしたが、12月19日(同18日)のダラス・マーベリックス戦を足の痛みで欠場。スティーブンズHCは、「ヘイワードは左手を負傷する以前から、足のわずかな痛みに悩まされていた」とインタビューに応じており、「深刻な問題ではない。彼が(左手の骨折から)復帰をしてその痛みを抱えながらプレーをした時、完璧ではないが好調に見えた」と話している。
またセルティックスのダニー・エインジゼネラルマネージャーもヘイワードに関しては、「つま先か足のケガだ。痛みが生じており、我々は原因解明に尽力する」と話している。ヘイワードは改めてMRI検査を受ける予定だそうだ。実力ある選手であるだけに、今後レギュラーシーズン終盤やプレーオフで戦い抜くには彼の力もきっと必要になってくることだろう。
チームメートを欠く状況の中でも素晴らしい戦いを披露するセルティックス。ヘイワードの完全回復を願いつつ、彼らの今後のさらなる活躍に目が離せない。
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