2019.12.25
NBAは各チームが20試合以上を終え、2019-20シーズンの4分の1を消化した。来年4月までまだ50試合以上を残しているのだが、スター選手たちのパフォーマンスから、今季のオールスター候補はある程度絞られてくる。
今季のゴールをオールスター初選出に設定しているジェイソン・テイタム(ボストン・セルティックス)は、ここまで平均20.9得点7.1リバウンド2.8アシスト1.5スティールと上々の成績を残しているのだが、それでも「すごく大変なこと」と口にしており、こう付け加えた。
「毎年、オールスターチームに入ることができるのは24人しかいない。簡単じゃないよ。ベストの中のベストなんだ」
イースタン・カンファレンス、ウェスタン・カンファレンスそれぞれ各12名ずつが毎年選ばれるオールスターゲームは、来年2月17日(現地時間16日)にイリノイ州シカゴにあるユナイテッド・センターで行われる。
ここでは、12月12日(同11日)に現地メディア『Sports Illustrated』(以降スポイラ)へ掲載された、現時点のオールスター選手24名を紹介したい。おそらく今年も各カンファレンスにおけるファン投票のトップ得票者がキャプテンとなり、オールスター選手をドラフトしてオリジナルチームとして臨むことが予想されるが、ここでは各カンファレンスの12選手を紹介していく。
※チーム名は略称、B=バックコート、F=フロントコート
<スターター>
B:トレイ・ヤング(ホークス)
B:ブラッドリー・ビール(ウィザーズ)
F:ヤニス・アデトクンボ(バックス)
F:パスカル・シアカム(ラプターズ)
F:ジョエル・エンビード(シクサーズ)
<リザーブ>
B:ケンバ・ウォーカー(セルティックス)
B:マルコム・ブログドン(ペイサーズ)
B:ベン・シモンズ(シクサーズ)
F:ジミー・バトラー(ヒート)
F:アンドレ・ドラモンド(ピストンズ)
F:ドマンタス・サボニス(ペイサーズ)
F:バム・アデバヨ(ヒート)
<当落線上の選手>
ザック・ラヴィーン(ブルズ/ガード)
ジェイソン・テイタム(セルティックス/フォワード)
スペンサー・ディンウィディー(ネッツ/ガード)
クリス・ミドルトン(バックス/フォワード)
2年目のヤング、昨季のMIP(最優秀躍進選手賞)シアカムが初選出をスターターで飾るほどの活躍を見せている。過去2年連続でオールスター入りしているビールは、今季スターターとして選ばれるほどのパフォーマンスという高評価となった。
過去2年の投票結果を見る限り、おそらく今季もアデトクンボがイーストトップ得票数を獲得し、キャプテンになるだろう。平均得点とリバウンドでシーズンMVPを獲得した昨季以上の数字を残しており、今季も“TEAMヤニス”が結成されることが予想されている。
リザーブ陣で見てみると、今季好調なブログドン、サボニス、アデバヨが初選出される予想で、テイタムは現時点で微妙となった。開催地のチームからラヴィーンが選ばれてもおかしくはないが、リザーブ陣はヘッドコーチによる投票で決まるため、チーム成績をどこまで上昇させられるかがカギになりそう。
<スターター>
B:ジェームズ・ハーデン(ロケッツ)
B:ルカ・ドンチッチ(マーベリックス)
F:レブロン・ジェームズ(レイカーズ)
F:カワイ・レナード(クリッパーズ)
F:アンソニー・デイビス(レイカーズ)
<リザーブ>
B:デビン・ブッカー(サンズ)
B:ドノバン・ミッチェル(ジャズ)
B:デイミアン・リラード(ブレイザーズ)
F:アンドリュー・ウィギンズ(ウルブズ)
F:カール・アンソニー・タウンズ(ウルブズ)
F:ニコラ・ヨキッチ(ナゲッツ)
F:ルディ・ゴベア(ジャズ)
<当落線上の選手>
ブランドン・イングラム(ペリカンズ/フォワード)
CJ・マッカラム(ブレイザーズ/ガード)
モントレズ・ハレル(クリッパーズ/フォワード兼センター)
ポール・ジョージ(クリッパーズ/フォワード兼ガード)
ラッセル・ウェストブルック(ロケッツ/ガード)
レブロン、ハーデン、ドンチッチ、レナード、デイビスという超豪華なスターター陣の選出は納得。2年目のドンチッチは、今季の活躍を見ればスターターから落選したとしても、リザーブ選出されることは確実。
なお、キャプテンは昨年に続いてレブロンになるだろう。今季はステフィン・カリー(ゴールデンステイト・ウォリアーズ)が長期離脱しているため、ファン投票のライバルはドンチッチになりそうだが、知名度の差でレブロンが上回るのではないだろうか。
初選出はドンチッチのほか、ブッカー、ミッチェル、ウィギンズ、ゴベアの予想。こちらの4選手も所属チームですばらしい活躍を見せており、オールスター選出に十分値する。
ただその一方で、ヘッドコーチ投票によるリザーブ選手の選出はチーム成績を加味するケースが多い。そのため、勝率5割を下回るウルブズ勢やブレイザーズ勢ではなく、ウェスト上位の成績を残しているクリッパーズやロケッツの選手が選ばれるかもしれない。
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