2020.02.10

ケンバ・ウォーカー「マーカス・スマートは最優秀守備選手賞で間違いない」

サンダー戦の終盤で値千金のスティールを決めたスマート[写真]=Getty Images
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値千金のスティールを決めたスマートへ「彼はこのチームに異なるタイプのエナジーを持ち込んでくれる」と絶賛したケンバ

 2月10日(現地時間9日、日付は以下同)に行われたボストン・セルティックス対オクラホマシティ・サンダーによる一戦は、終盤までもつれる好ゲーム。

 サンダーのホーム、チェサピーク・エナジー・アリーナには満員御礼となる1万8,203人が詰めかけ、イースタン・カンファレンス上位チームとの激戦に酔いしれた。

 84-84のタイスコアで迎えた第4クォーター。序盤こそリードが入れ替わったものの、セルティックスがマーカス・スマートの3ポイント、ジェイレン・ブラウンのショット、ダニエル・タイスのフリースローで中盤から抜け出していく。

 するとサンダーはシェイ・ギルジャス・アレキサンダーを中心に追い上げ、残り4分22秒で2点差まで肉薄。だがセルティックスはオールスターに選出されたジェイソン・テイタムのショット、クリス・ポール(サンダー)のジャンパーを挟んでケンバ・ウォーカーが2本連続で3ポイントを放り込み、テイタムのフリースローが2投中1本決まって残り1分40秒で9点差をつける。

勝負どころで長距離砲を沈めたケンバ[写真]=Getty Images

 それでも、サンダーはポールのフリースロー、デニス・シュルーダーの3ポイントなどで残り16.8秒で3点差まで食らい付き、ゴードン・ヘイワード(セルティックス)のレイアップをシュルーダーがブロックし、残り約10秒で同点に追いつくチャンスを得る。

 しかし、センターコートを超えてギルジャス・アレキサンダーが攻めようという場面で、リーグ屈指のディフェンダーが襲い掛かった。「すばらしいプレー。大きなプレーだった。マーカスによる信じられないスティールだ」とブラッド・スティーブンズHC(ヘッドコーチ)が振り返ったように、スマートが一瞬の隙を突いて値千金のスティールを決めた。

 そこからケンバへとボールが回り、フリースロー2投中1本を成功。残り0.3秒にポールが意地の3ポイントを決めたものの、最終スコア112-111でセルティックスが逃げ切った。

 セルティックスではケンバが27得点、テイタムが26得点11リバウンド、ブラウンが17得点、タイスが13得点11リバウンド5アシスト、ヘイワードが13得点10リバウンド4アシストをマーク。

 だが試合を決定づけたのはスマートのスティールだった。この日7得点2アシスト4スティールを挙げたリーグ屈指のディフェンダーに対して、ケンバは会場インタビューでこのように絶賛していた。

「彼はこのチームに異なるタイプのエナジーを持ち込んでくれる。僕らは彼のことが大好きさ。最優秀守備選手賞で間違いないね。彼のような選手がいることで、ああいうクラッチシチュエーションで多くの選手がプレーを決め切れないのさ」。

 殊勲のスティールを決めたスマートは「俺は相手にショットを打たせたくなかったし、同点にさせたくなかったんだ」と語り、ディフェンスにプライドを持って取り組んでいることを強調し、敵地での勝利を喜んだ。

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