自己最多の3P5本を沈めたラマーカス・オルドリッジ、チームメートの反応は?

3ポイント攻勢でピストンズに快勝したスパーズ[写真]=Getty Images

「彼は練習の間、ずっと3ポイントを放ってるんだ。だから僕は、どうして試合の中でも放たないのかな、って疑問に思ってた」とマレーが明かす

 12月29日(現地時間28日)に行われたデトロイト・ピストンズ戦。サンアントニオ・スパーズは136-109でピストンズを一蹴した。

「これが今のリーグなんだ。最初はペイントエリアへペネトレーションして、そこからキックアウトして3ポイントを放つ。私にとってはつまらないが、それが今のゲームなんだ」

 スパーズのグレッグ・ポポヴィッチHC(ヘッドコーチ)はこれまで何度も「3ポイントは嫌いだ」と公言してきたのだが、この日のスパーズはシーズンハイとなる18本の長距離砲を突き刺し、ピストンズ相手に快勝。

 特に圧巻だったのは、試投数(6本)と成功数(5本)でいずれもキャリアハイとなる数字を残したラマーカス・オルドリッジ。キャリア平均で0.5投中0.1本、成功率29.8パーセントに過ぎなかった男が、突如として長距離砲を83.3パーセントという驚異的な成功率で放り込んだのである。

 この試合で7投中4本の3ポイントを沈めたベテランのルディ・ゲイは「リーグが今どんな方向へと進んでいるのか、僕やオルドリッジのような選手たちはどうやってフロアのスペースを広げるか学んでいく必要がある。レーンに入ったらディフェンスを引きつけて3ポイントシューターへパスをする。それこそが今僕らがトライしていることなのさ」としてやったりの様子。

もともとシュート力の高さには定評があったオルドリッジ[写真]=Getty Images

 もっとも、チームメートのデジャンテ・マレーはオルドリッジの“激変ぶり”について、あまり驚いていないという。ピストンズ戦後、マレーは地元メディア『San Antonio Express-News』へこう語っている。

「彼は練習の間、ずっと3ポイントを放ってるんだ。だから僕は、どうして試合の中でも放たないのかな、って疑問に思ってた。彼が(試合で)ようやく放ち始めたのはいいことだね。練習だと滅多にミスしないんだ」。

 スパーズにはマレーやデマー・デローザンといったドライブを得意とする選手がいるだけに、オルドリッジが今後もスペースを広げて高確率で3ポイントを沈めていくことができるならば、対戦相手はスパーズに対するスカウティングを変えていかなければならないだろう。

今後オルドリッジの3ポイントが毎試合解禁されるのか注目[写真]=Getty Images

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