「でも実際のところ、僕はプレーメイクできる選手がそろった最高のチームにいる。それには同意しなきゃいけないね」と地元メディアへ意味深な発言
インディアナ・ペイサーズで不動の先発センターを務めるマイルズ・ターナーは、今季でキャリア5年目。昨季は平均2.7ブロックを残し、自身初のスタッツリーダーに輝いた。
今夏にはアメリカ代表の先発センターとしてFIBAワールドカップに出場。同代表史上ワーストとなる大会7位という屈辱的な結果に終わる中、ターナーは平均19.3分7.6得点6.8リバウンド1.8ブロックをマーク。
また、オフシーズンにはリーグ史上屈指のポストプレーヤーとして知られるケビン・マクヘイル(元ボストン・セルティックス)とワークアウトを実施。ペイントエリアにおけるムーブを増やすべく、レジェンドと汗を流した。
そうして迎えた今季、ターナーはエースのビクター・オラディポ不在の中、躍進を期待されていたのだが、ここまではあまり称賛されるほどの働きを見せることができないでいる。
チームは23勝15敗でイースタン・カンファレンス6位におり、プレーオフ出場圏内をキープしているものの、ターナーは平均29.5分12.4得点5.8リバウンド1.2アシスト2.0ブロック。
3ポイント試投数(平均4.5本)と成功数(平均1.6本)こそキャリアハイのペースながら、そのほかの部門ではどちらかと言うとキャリアワーストに近い。平均得点はチーム5位で、フィールドゴール試投数(平均9.8本)でもチーム5位にとどまっている。
23歳のビッグマンにとっては、「もっと活躍する機会を与えてほしい」と内心思っていてもおかしくはないはずだ。実際、昨年末にターナーは代理人を変更しており、現地メディア『Bleacher Report』はペイサーズがターナーのトレードを視野に入れていると報じていた。
そんな中、1月6日(同5日)に地元メディア『The IndyStar』へ掲載された記事の中で、ターナーは「ちょっとだけど、僕は自己分析しなきゃいけなかった」と切り出し、こう語っていた。
「僕としては、1試合に20本のショットを打つか、20得点したいと言うのは簡単だ。でも実際のところ、僕はプレーメイクできる選手がそろった最高のチームにいる。それには従わなきゃいけないね」
この発言は自身が将来的に望む役割なのか、あるいはペイサーズ側への要求なのか、それともターナーが求める移籍先への要望なのか。意味深な言葉ではあるものの、それがターナーの本音なのだろう。
はたして、ペイサーズが誇る若手ビッグマンは今後ペイサーズで今よりも多くの役割を与えられて台頭できるのか。それとも、トレードへと進んでしまうのか。いずれにせよ、2月7日(同6日)のトレードデッドラインまでは気が抜けない状況が続きそうだ。