「我々はザイオンのことを、バスケットボールというゲームにおいて、エナジーを持ち込んでくれる影響力がある選手として見ていた」
1月25日(現地時間24日、日付は以下同)。NBAはこの日、フランスのパリでシャーロット・ホーネッツとミルウォーキー・バックスによる史上初の「NBAパリゲーム2020」を開催した。
この試合に先駆けて、アダム・シルバー(NBAコミッショナー)、マイケル・ジョーダン(元シカゴ・ブルズほか/ホーネッツ オーナー)、マーク・ラスリー(バックス オーナー)が記者会見を行った。
そこでジョーダンは、23日に鮮烈なNBAデビューを飾ったザイオン・ウィリアムソン(ニューオーリンズ・ペリカンズ)について、「彼にはまだやらなければいけないことがたくさんある。でも、彼がプレーする中で見せるゲームへの情熱は、リーグにとってすばらしいことだと思う」と称賛。
サンアントニオ・スパーズとの試合で、ザイオンは18分18秒と、出場時間の制限があった中で、4本全ての3ポイントを成功させるなど22得点に7リバウンド3アシストをたたき出し、第4クォーターには17連続得点という強烈なパフォーマンスを見せていた。
会場となったホームのスムージーキング・センターに集まったファンはもちろん大興奮。試合の実況や解説も大盛り上がりで、ファンや関係者にも大きな影響を与えたと言っていい。
「NBAはゲームに対する確かな情熱を見せてくれる才能豊かな若手がいることで、非常に幸運だ。(ザイオンのような選手はそう簡単に)手に入れることができるものではない」とジョーダンは続けた。
昨年7月、ナイキのジョーダンブランドはザイオンと5年のエンドースメント契約を締結。『ESPN』によると、ルーキーのシューズ契約としてはNBA史上最も“もうかる”契約だという。ジョーダンはザイオンについてこう語る。
「我々はザイオンのことを、バスケットボールというゲームにおいて、エナジーを持ち込んでくれる影響力がある選手として見ていた。エンドースメント契約とマーケティングにおいて、我々はいろいろなことができるすばらしい機会だ」。
ザイオンのNBAキャリアはまだ始まったばかり。開幕直前に右膝半月板損傷が発覚し、40試合以上を欠場していたものの、デビュー戦の活躍は間違いなく今後に期待を抱かせるものだっただけに、ジョーダンブランドの動向にも注目していきたい。