「60歳か70歳になって、高齢者ホームか番組に出て、そのことについて2人で語り合いたかった」とシャックが叶わなかった夢を明かす
1月27日(現地時間26日、日付は以下同)にヘリコプター墜落事故によって帰らぬ人となったコービー・ブライアント(元ロサンゼルス・レイカーズ)へ、数多くの選手やレジェンド、チームなど世界中からメッセ―ジが送られている。
現役時代、犬猿の仲とも言われたシャックことシャキール・オニール(元レイカーズほか)は、レイカーズを三連覇へと導いた相棒の死去について、27日に自身のツイッターで「愛するコービーと君の娘ジジ(ジアナの愛称)を失ってしまったつらさは、言葉で言い表すことはできない。寂しくなるよ」と投稿。
そして翌28日に公開された自身のポッドキャスト“The Big Podcast with Shaq”にて、シャックはコービーとレイカーズでプレーしたことについて「俺たちは今でも史上最高のベストデュオ。それは今後も変わらない。でも60歳か70歳になって、高齢者ホームか番組に出て、そのことについて2人で語り合いかった」と口にしていた。
シャックとコービーは、レイカーズで頂点を極めた後も、トレーニングキャンプや試合後のロッカールームトーク、あるいはメディアを通じて互いを批判しあい、一時は“スターウォーズ(スター選手による争い)”と揶揄されることもあった。
2004年オフにシャックはマイアミ・ヒートへトレードで移籍。その後も両者は不仲と報じられてきたものの、2009年のオールスターでそろってMVPを獲得した頃から、両者の溝は徐々に狭まり、笑顔で対談するほどの関係へと好転。
インサイドで絶大な存在感を発揮し、相手チームのゲームプランを変えてしまうインパクトを残したシャックと、内外問わずに得点を量産し、プレーメイクまでこなすコービーによるデュオが見せた破壊力は、NBA史上で見ても間違いなくトップレベルにあった。
コービーというNBA史上屈指の名選手が他界してしまったことは無念ではあるものの、両者がコート上で残したインパクトは、今後も映像と記事を通じて後世へと語り継がれるに違いない。