ウィザーズの八村塁が2月2日のネッツ戦で復帰へ「可能性が高くなってきた」と指揮官

約1か月半ぶりの復帰が濃厚となった八村[写真]=Getty Images

「塁は大事な戦力なので楽しみにしている」とブルックスHCが期待を寄せる

 1月31日(現地時間30日、日付は以下同)。ワシントン・ウィザーズのスコット・ブルックスHC(ヘッドコーチ)が、同日夜に行われるシャーロット・ホーネッツ戦を前に、メディアの前で八村塁の現状について語った。

「(次の試合の)復帰が濃厚になってきた。すぐスターターとして出場するかは分からない。何分くらいのプレータイムになるかも分からない。明日練習があるから、より詳しく分かるだろう。土曜日(日本時間2月2日)に復帰する可能性が高くなってきた。塁、そして皆にとって朗報だ」。

ウィザーズはこの日、コービーへ敬意を表し、出場登録された選手たちが8番または24番を着用してコートへ登場[写真]=Getty Images

 ウィザーズは31日からホーム6連戦というスケジュールになっており、現時点で八村が復帰するのは2月2日のブルックリン・ネッツ戦が濃厚だという。「もともとその日の復帰を目指していたのか?」と聞かれた指揮官は「そんなことはない」と否定し、こう答えている。

「調整をしている中で、ハードルをどんどんクリアしていったんだ。長い期間、練習ができなかったから、ゲーム勘やコンディショニングの心配はあるがね。ここ2週間、状態が良くなってきた。でも、当初から『2月2日に復帰してもらおう』というプランではなかった。『調整をしながら様子を見ていこう』という考えだった。ここ数日間については、『もうそろそろかな?』と思いながら様子を見ていたよ」。

 八村は昨年12月中旬から約1か月半も欠場しているため、復帰に向けた最後のハードルは「コンディションと、練習時間かな。あとはゲーム勘をどうやって取り戻していくか。離脱期間が長かったからね」とブルックスHCは語っていたものの、「オフェンスとディフェンスで、新しいスキームも導入しているが、その点は問題なさそうだ。あとは(無事に復帰できることを)祈るだけ。今日のワークアウトも良かったから、明日の練習の様子を見て判断するよ。塁は大事な戦力なので楽しみにしている」と指揮官は期待を寄せていた。

八村へ大きな期待を寄せるブルックスHC[写真]=Getty Images

ライジングスターズのロースター入りについて「選ばれるといいね。彼はそれにふさわしい数字を残しているからね」と指揮官

 すると、会見は2月15日にイリノイ州シカゴで行われるオールスターのイベント、ライジングスターズ チャレンジに関する質問に。記者から「もし選ばれた場合、大事を取って出場させない可能性はあるのか」と聞かれると、ブルックスHCは冷静にこう切り返した。

「いや、それはないと思う。予定どおり復帰できれば、(ライジングスターズまでに)試合数も重ねているはず。それまでに公式戦が6試合ある。一度だけ2連戦があるから、そこは休ませるかもしれない。正直、そこまで考えていないけどね。でも順調に行けば、(ライジングスターズも)出場してもらう。選ばれるといいね。彼はそれにふさわしい数字を残しているからね」。

 指揮官が指摘したように、ウィザーズはオールスターブレイク前に、12日(対シカゴ・ブルズ)、13日(対ニューヨーク・ニックス)と2連戦が組まれているため、そのうちいずれかで八村を休ませるかもしれない。

 とはいえ、もし八村が今週末に復帰できれば、ライジングスターズまで約2週間あるため、ゲーム勘も取り戻すことができるだろう。

 複数の現地メディアが、2月1日にライジングスターズのロースターがNBAから発表されると報じているのだが、30日終了時点で、八村がロースター入りする可能性は十二分にある。

 というのも、4試合のみの出場となっているザイオン・ウィリアムソン(ニューオーリンズ・ペリカンズ)を含めて、八村は今季のルーキーで5位の平均13.9得点を挙げており、平均5.8リバウンドもザイオン(同8.3リバウンド)に次いで2位という好位置にいるからだ。

 八村は外国籍出身であり、ザイオンと並んで今季のルーキーで副収入の面でも3位以下を大きく引き離してトップ2にいることから、影響力という面でもルーキーではリーグ屈指の位置にいるため、オールスターのイベントに出場することになるのではないだろうか。

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