常に全力投球であるウェストブルック
今季からヒューストン・ロケッツの一員となったラッセル・ウェストブルックは、シーズンが進むにつれてチームにフィットしつつある。シーズンの序盤こそはチームに馴染むのに時間を費やしたが、徐々に3ポイントシュートの本数を減らしてミドルレンジのジャンパーを増やした。現在では一番の武器であるフィジカルを活かした強烈なドライブでディフェンスを切り裂き、あわよくばバスケットカウントを引き出している。
2月27日(現地時間26日)の時点で、ロケッツは38勝20敗と西の4位に位置付けており、同日のメンフィス・グリズリーズ戦に勝利して5連勝をマーク。ロケッツの番記者であるジョナサン・フェイゲン記者によれば、この日の試合前に、ウェストブルックは自身の試合に関する心構えについて以下のように語ったそうだ。
「俺は決してマッチアップする相手と、相手がすることに心配なんてしない。最高の状態であれば、必要としていることが何であろうとこなせる。(対戦相手の)ジャ(モラント)は素晴らしい選手になるだろうし、信じられない才能の持ち主だ。彼はここまで素晴らしいシーズンを送っている。でもだからといって誰と対戦するかは問題ではない。相手が何をしているか、そんなことに心配して時間を費やすことなんてしない。俺は自分自身のことに集中し、どのようにチームに効果を与えるかを考える。それだけだ」
ロケッツはトレードデッドライン後に、本格的にゲームスタートからスモールラインナップを展開しており、マイク・ダントーニHC(ヘッドコーチ)はこのスタイルで今季の優勝を狙うと発言している。過去2シーズンでは王朝を築いていたゴールデンステイト・ウォリアーズに敗れており、今季こそはファイナルに進出してリーグ制覇を達成したいはず。ウェストブルックも悲願の優勝を目指しており、上記のコメントのように鬼気迫る勢いで競技に臨んでいることだろう。