コンバースとしてはウェイド以来の大物、オリンピック出場へ拍車がかかるか?
3月4日(現地時間3日)、ゴールデンステイト・ウォリアーズのドレイモンド・グリーンが、コンバースとのシューズ契約に合意した。
情報筋が『ESPN』へ伝えたことで発覚したのだが、グリーンはこれまでのキャリアでナイキを着用しており、2017年のNBAファイナルでは「ハイパーダンク2017」のPE(プレーヤーエクスクルーシブ)モデルを着用していたこともあった。
グリーンはキャリア8年目のフォワード。ステフィン・カリーが長期欠場、クレイ・トンプソン不在の今季はケガに悩まされていることもあり、ここまで43試合に出場して平均28.4分8.0得点6.2リバウンド6.2アシスト1.4スティールと、ここ数年の中では精彩を欠いている。
とはいえ、3月4日に30歳を迎えるグリーンは、昨季までウォリアーズの5年連続ファイナル進出、3度の優勝に大きく貢献した万能戦士。2017年には最優秀守備選手賞(DPOY)に輝いたほか、オールスター選出3度、オールNBAチーム選出2度、オールディフェンシブチーム選出5度を誇るリーグ屈指の名ディフェンダー。
今季ウォリアーズは昨季まで7年連続で出場していたプレーオフを逃すことが確実視されているものの、グリーンは大きな決断を下したと言っていいだろう。
昨年3月。グリーンは代理人をワッサーマン(アメリカのエージェンシーの1つ)のBJ・アームストロング(元シカゴ・ブルズほか)から『Klutch Sports』のリッチ・ポールへと変更。「『Klutch』は最前線を行く会社であり、すばらしい環境にある。リッチ(・ポール)と知り合って何年か経つにつれて、とても良い関係になったんだ」とコメント。
なお、グリーンはコンバースの契約選手として、ドウェイン・ウェイド(元マイアミ・ヒートほか)以来の大物選手になる。ウェイドは2003年のドラフト1巡目5位でヒートに指名された後にコンバースと契約。
2006年にフランチャイズ史上初のチャンピオンシップをもたらしたヒートの英雄は、同年のFIBA世界選手権(現ワールドカップ)や2008年の北京オリンピックといった世界大会でも同ブランドのモデルを着用。平均30.2得点で得点王となった2008-09シーズンまでの6シーズンで、シグニチャーモデルが複数リリースされた。
昨夏ウォリアーズと4年1億ドル(約107億円)の大型延長契約を結んだグリーンは、今夏の東京オリンピックにおけるアメリカ代表のロースター候補にも入っている。2016年のリオデジャネイロ・オリンピックに続いて2大会連続で出場するかもしれないだけに、新たなシューズブランドとの契約はオリンピック出場も見据えているに違いない。