シーズン中断は「ファンや選手、そして試合の関係者だけでなくすべての皆様の健康と安全を守るための判断です」とコメントを発表
3月12日(現地時間11日、日付は以下同)。NBAはユタ・ジャズの選手が新型コロナウイルスに感染したことを受け、翌13日からレギュラーシーズンを中断することを発表した。
世界最高のプロバスケットボールリーグの重大な発表もあり、ユーロリーグをはじめとするヨーロッパ諸国の各リーグも中断を発表。当初は無観客試合で行うことが報じられていたNCAAトーナメントも、男女ともに中止という形式へと変更。
日本時間14日。NBAコミッショナーを務めるアダム・シルバーは、「NBAファンの皆様へ」と題し、以下のコメント(原文を掲載)を発信した。
「ご存知の通り、新型コロナウイルスのパンデミックを受けて、NBAはシーズンを一時的に中断いたしました。これはファンや選手、そして試合の関係者だけでなくすべての皆様の健康と安全を守るための判断です。中断期間は少なくとも30日間とし、関わる全ての人の安全が確認でき次第、シーズンを再開する予定です。
それまでは、感染病や保健の専門家や政府とともに、試合を再開するための安全な手順を協議いたします。NBAの試合やイベントに関しては今後の経過を見守りながら、状況に応じてなるべく早く情報を提供してまいります。延期された試合の購入済みチケットは、開催後の試合でも有効となります。もし試合が開催されない、もしくは無観客で実施された場合、今後行われる別の試合のチケットとの交換、もしくは返金をそれぞれのチームが対応いたします。
NBA.comでは、最新のニュース、アップデート、その他のコンテンツが閲覧いただけます。さらにご自身、そしてご家族の健康と安全を維持するためのガイドラインも掲載いたします。
状況の変化が目まぐるしく、対応に追われる状況が続きますが、我々は社会の一部としてお互いに支え合っていく必要があることを改めて認識いたしました。NBAでは今後もこのことを肝に銘じ邁進してまいります。この度の判断について、皆様にご理解をいただけますこと、また、スポーツ界のファンとして引き続き支えていただけることに深く謝意を表します」
スポーツ界において、大きな影響を与えたNBAのシーズン中断。試合に関わる全ての人たちの安全性を確認できれば、4月中旬から再開予定ではあるものの、今後も新型コロナウイルスによる感染者が拡大し、その安全性が確保できないとなれば、このままシーズン終了になる可能性がある。
今はただ、パンデミック(世界的大流行)となった新型コロナウイルスの感染防止に最大限の注意を払い、終息することを願うばかりだ。