3ポイントに関する1試合最多記録を独占するカリーとトンプソン
ゴールデンステイト・ウォリアーズが誇るバックコート、ステフィン・カリーとクレイ・トンプソンは、昨季まで7シーズン連続して200本以上の3ポイントを成功させた驚異の実績を誇るデュオである。
今季はカリーが左手骨折、トンプソンは昨季のNBAファイナルで左膝前十字靭帯を断裂しているため、両選手がそろってコートに立つことはできていないものの、昨年まで5年連続して頂上決戦の場に立ち、ウォリアーズへ3度の優勝をもたらしてきた。
トンプソンはNBA入りから昨季までの8シーズンをカリーと共にプレーしてきたのだが、大きな影響を受けているようだ。トンプソンの父マイカル(元ポートランド・トレイルブレイザーズほか)が先日公開されたカリーの両親によるポッドキャスト“Raising Fame”へ出演した際、こう話していた。
「クレイはステフとプレーすることが大好きなんだ。息子は彼のことをものすごくリスペクトしている。どれだけ彼がハードな練習を行っているか、どれほどゲームと家族に対して身を捧げているか、しょっちゅう話しているよ。クレイはもう10年プレーし、ウォリアーズの一員として引退することを望んでいる」。
オールスターの常連として知られるカリーとトンプソンは、いずれも3ポイント成功率でキャリア平均40パーセントを超える高精度を誇っており、レギュラーシーズンにおける1試合最多成功数ではトンプソンが歴代1位の14本、カリーが2位タイの13本という記録を保持。プレーオフでもトンプソンが1位の11本、NBAファイナルではカリーが9本でトップと、3ポイントにおける記録で歴代トップレベルにある。
ウォリアーズは今季ここまでリーグワーストの15勝50敗と低迷しているものの、両者の完全復活が見込める来季以降は、再び覇権争いに参戦することが期待されている。
トンプソンの今後のキャリアについて、マイカルは「ステフと共にバスケットボール殿堂入りすることを願っている。クレイはステフとプレーすることを光栄に思っており、(両者には)特別な関係が出来上がっているんだ」と言及。
現時点でカリーは32歳、トンプソンは30歳のため、両選手のNBAキャリアはまだまだ続く。来季以降もウォリアーズをタイトルコンテンダーへと引き上げ、チャンピオンシップ獲得へと導くことができれば、現役引退後に両選手が殿堂入りすることは十分可能と言っていいはずだ。