昨年のNBAチャンピオン、トロント・ラプターズの主力選手たちが、アメリカを代表するバスケットボール専門誌『SLAM』最新号の表紙を飾った。それに伴い、同誌の人気企画”Point ‘Em Out”にカイル・ラウリー、パスカル・シアカム、サージ・イバカ、フレッド・バンブリート、ノーマン・パウエル、OG・アヌノビーら主力選手が出演。座談会形式で『SLAM』陣営からの様々な質問に答えた。
1994年に創刊した『SLAM』は、バスケの本場アメリカで最も権威のあるメディアである。その歴代表紙には錚々たる選手が出演し、若きアレン・アイバーソンやヴィンス・カーター、シャキール・オニール、ジェイソン・ウィリアムスなど枚挙に暇がない。そんなアート的な価値を持つ同誌の表紙にラプターズの面々が登場した最新号『SLAM 227』は、瞬く間にソールドアウト。雑誌不況の時代に刊行即日での完売は、NBA、そしてラプターズの熱狂的な人気を証明していると言えるだろう。
そんな『SLAM』の”Point ‘Em Out”は、コミカルな質問に対して選手たちが該当選手に指を差すというもの。TORへの最初の質問は「チームバスに最も取り残されそうな選手は?」。それに対しての回答は、満場一致でイバカに。最年長のラウリーはその理由について「説明する意味もないよ。イバカはいつもジムを出るのが最後だし。メイクして、アイシングもして、あと他に何してたっけ?」とイバカをからかった。
また、「家で不注意な事故を起こして練習を休みそうなのは?」という質問に対しては、犬が3匹いるという理由からパウエルが最多投票を獲得。しかし、「特に意味もなく練習を休みそうなのは?」という問いは、意外にも全員がラウリーを挙げた。
そして、満を持してラプターズの選手たちに欠かせないファッションの質問が飛び出す。「服装で最もいじられそうなのは?」と聞かれると、票はもちろんイバカ(とアヌノビー)に。イバカはファッション偏差値が高く、度々会場入りのスタイルが取り沙汰にされることで有名。ラウリーは、かつてイバカが「お金やファッションではなく、俺はアートをしている」との”迷言”を掘り返し、「間違いない。彼らはアートだと考えてるからな」といじると、イバカは「おいおい、待ってくれ。ああ、わかった。そうだよ、俺はアートをやっているんだ。アートだ。わかるか?じゃあな、また今度」といじけてしまい、マイクを外して退場。チームメイトの必死の説得により何とか椅子に戻ってくるも、ラウリーは「(小学生のアート。小学生だ)」と小声で発し、パウエルが「俺たちが悪かったよ」とイバカの機嫌をとって場をなだめた。
そのほかにも様々な質問や意見が飛び交ったが、動画を見ればラプターズの空気感の良さが伝わってくることだろう。最年長のラウリーがいて、ムードメーカーのイバカ、お調子者のシアカム、バランスを取るパウエル、大人しいが人の良いバンブリート、先輩を立てつつも場に馴染むアヌノビー。コート上とは全く表情の異なる選手たちのオフの姿ややりとりを見れば、一層試合を多角的に楽しむことができるはずだ。
そんな”Point ‘Em Out”の映像は、以下のYouTubeをチェック。