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バスケットボールの神様マイケル・ジョーダン(元シカゴ・ブルズほか)のシグネチャーモデル第5弾、エア ジョーダン 5より不朽の名作カラー“ファイヤーレッド”が復刻する。
1990年に誕生したエア ジョーダン 5(以下AJ5)は、今年で発売30周年の節目を迎えた。エア ジョーダン 4の登場により人気が再燃したジョーダンシリーズだが、AJ5はその人気をさらに押し上げ、確固たる基盤を築き上げたモデルである。
マイケル・ジョーダンは、1990年3月28日の試合で今回復刻されるカラーと同様の配色のAJ5を着用し、クリーブランド・キャバリアーズと対戦。その試合はジョーダンがキャリアハイとなる69得点を記録した伝説の一戦であり、同年は4シーズン連続の得点王と2度目のスティール王に輝いた。
しかし、AJ5はオフコート(コート外)で絶大な人気を博したことで広く知られるモデルである。ジョーダンのスピード感や躍動感溢れるプレーに着想を得た本作は、第二次世界大戦時にアメリカ陸軍航空軍で運用された最強のレシプロ戦闘機、P-51 マスタングをデザインソースとしている。また、ミッドソールを飾るジグザグ模様は、サメの歯をモチーフにしており、相手を畏怖させるジョーダンの攻撃力の高さを表現。さらに、シュータンに採用されたリフレクター素材は、ナイトクラブに出入りする黒人たちに愛されるきっかけとなったディテールで、完成度の高いストリート仕様のデザインから当時のアメリカでは強盗事件が発生するほどの社会現象を巻き起こした。
AJ5の人気は今なお色褪せることなく、八村塁との対談も記憶に新しい現代ファッション界の旗手、ヴァージル・アブローが直近で発売したナイキとのコラボレーションモデルは他でもないAJ5であり、転売市場では80,000〜100,000円前後のプレミアム価格で取引。また、シュプリームやサッカー界のスーパースターであるネイマールも過去にAJ5のコラボモデルをリリースするなど、その実績は数えきれない。
そんなAJ5であるが、今回復刻される“ファイヤーレッド”は、オリジナルを忠実に再現しているところが魅力的なポイントだろう。例えば、初代モデルはヒールのロゴがナイキだったが、後の復刻ではスウッシュがジャンプマンに置き換えられた。また、サイドに施された「23」のナンバリング刺繍の有無や、シュータン裏の「AIR JORDAN」のタグの向きなど、AJ5は30年の歴史の中でさまざまなマイナーチェンジが行われている。
しかし、2020年3月28日(土)に『NIKE.COM』およびアプリ『SNKRS』で発売される“ファイヤーレッド”は、ジョーダンがコート上で着用していた初代モデルと比較して、瓜二つの仕上がり。それだけに完売は容易に想像がつくため、購入をご検討の方はくれぐれもお見逃しのないように。
文=Meiji
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