今季途中に先発昇格後、13勝7敗の好成績をもたらしたセルビア代表ガード
2006年を最後にプレーオフから遠ざかっているサクラメント・キングスは、オールスターブレイク後に7勝3敗と調子を上げて、ウェスタン・カンファレンス11位(28勝36敗)まで順位を上げていた。
だが新型コロナウイルスの影響により、NBAは3月13日(現地時間12日、日付は以下同)からレギュラーシーズンを中断。先日、『Inside the NBA』に出演したアダム・シルバー コミッショナーは「この夏までにリーグを再開できるかどうかはまだ不透明。我々は、少なくとも4月末まで決定を下す立場にないということを受け入れなければいけない」と口にしており、このまま今季が終了になってしまう可能性もあると言っていいだろう。
選手たちは自宅でトレーニングをしつつ、趣味に時間を割いたり、家族との貴重な時間を過ごしているのだが、来季に向けて水面下で動き出しているチームもあるようだ。
4月11日に『The Athletic』へ掲載された記事の中で、ジェイソン・ジョーンズ記者は「サクラメント・キングスにとって、この夏の最優先事項はボグダン・ボグダノビッチとの再契約」と述べていた。
昨秋にキングスと契約延長することができなかったボグダノビッチは、今季終了後に制限なしフリーエージェント(FA)になる27歳のシューティングガード。キャリア3年目となった今季、セルビア代表のスコアラーは53試合に出場して平均28.5分14.5得点3.2リバウンド3.2アシスト1.0スティールをマーク。
今年1月下旬からバディ・ヒールドに代わってスターター入りすると、シーズン中断までの20試合でチームは13勝7敗という好成績を残しており、後半戦の巻き返しに一役買った。
シュート力に加えてプレーメイクも可能なボグダノビッチに対して、高額オファーを提示してくるチームが出てくると予想されているものの、「キングスはどんなオファーにもマッチするつもりだ」とジョーンズ記者は言う。
キングスはディアロン・フォックスやヒールド、ハリソン・バーンズといった主力たちと共に、ボグダノビッチをキープしてプレーオフ返り咲きを狙う意向のようだ。