今季で共にプレーして8シーズン目を迎えたウォリアーズが誇る強固な基盤
4月24日。マット・バーンズ(元ロサンゼルス・クリッパーズほか)、スティーブン・ジャクソン(元ゴールデンステイト・ウォリアーズほか)による人気コンテンツ“ALL THE SMOKE”にドレイモンド・グリーン(ウォリアーズ)が出演した。
そこで3度の優勝経験を誇る30歳のフォワードは、共にプレーして8シーズン目となったステフィン・カリーと自身についてこう言い放っていた。
「俺はステフ・カリーのお陰でバスケットボールのゲームを変えたと思ってる。そしてステフは俺のお陰でバスケットボールを変えたと思う。俺たちは最高の組み合わせだったと思うね」。
カリーとグリーンというウォリアーズの強固な基盤は、これまで互いの良さを引き出してきた。3ポイントシューターとして歴代最高と言っても過言ではない実力を誇るカリーがその持ち味を最大限に発揮できるよう、グリーンはトップ・オブ・ザ・キー付近に陣取り、カリーの高確率なショットに直結するパスをさばいている。
今年3月6日(現地時間5日)のトロント・ラプターズ戦。左手骨折から約4か月ぶりに復帰したカリーが試合後に「ドレイモンドは普段、コーナーにいる僕へパスしてくれるけど、今日はいなかったから何だか変な感じがしたのは確かだね」と話しているほど、両者のコンビネーションは確立している。
それもそのはず、ウォリアーズは昨季までの5シーズンでいずれもNBAファイナルへと勝ち上がり、そのうち3度もチャンピオンに輝いた。謙虚なリーダー(カリー)とヴォーカルリーダー(グリーン)は、コート上ではあうんの呼吸でプレーし、コート外でも異なる個性が組み合わさり、上質なチームケミストリーを構築しているからだ。
そしてウォリアーズにはカリーに匹敵するシュート力を持ち、グリーンと共にディフェンスで重要な役割を担うクレイ・トンプソンというオールスターガードもいる。
「そこにクレイ・トンプソンが台頭してきた。彼は世界でトップ2に入るシューターになったんだ。つまり、俺たち3人はバスケットボールというゲームをずっと変えてきたのさ」とグリーンは自信をのぞかせた。
結成8シーズン目となった今季、トンプソンがケガのため全休、カリーもケガのためわずか5試合の出場となっており、グリーンも65試合のうち43試合の出場に終わっていた。新型コロナウイルスによる影響で、NBAはシーズン中断の状況が続いているのだが、リーグワーストの15勝50敗を記録しているウォリアーズが今後どのようにして巻き返していくのかは是非とも注目していただきたい。