「ローズとKDは、たぶん僕がこれまで見てきた中で、最も謙虚なスーパースターだろうね」とブルズ時代のチームメートを称える
5月29日(現地時間28日、日付は以下同)にYouTubeへ公開された『All The Smoke』に、リチャード・ハミルトン(元デトロイト・ピストンズほか)がゲストとして出演した。
現役時代にワシントン・ウィザーズ、ピストンズ、シカゴ・ブルズでプレーし、計14年のNBAキャリアを誇るハミルトンは、オールスターに3度選ばれ、2004年にはピストンズでチャンピオンチームの主軸を務めたシューティングガード。
番組内で、MCのマット・バーンズ(元ロサンゼルス・クリッパーズほか)、スティーブン・ジャクソン(元ゴールデンステイト・ウォリアーズほか)とのトークを楽しんだハミルトンは、ブルズでチームメートだったデリック・ローズ(現ピストンズ)と、KDことケビン・デュラント(ブルックリン・ネッツ)を比較していた。
「デリックはものすごくKDと似ているんだ。いつも言ってるんだけど、デリック・ローズとKDは、たぶん僕がこれまで見てきた中で、最も謙虚なスーパースターだろうね。そしてローズはベストなポイントガードさ」。
ローズは2011年に史上最年少でシーズンMVPを獲得したスコアリングガード。デュラントは14年にMVPを受賞し、ウォリアーズでプレーした17、18年には2連覇を経験し、2年連続でファイナルMVPに輝いたスーパースター。感情を露わにすることもあるとはいえ、両者は基本的に物静かで、黙々と自身のプレー向上に取り組み、リーグ有数の選手へと成長してきた。ハミルトンも自身のプレーに集中し、コツコツと実績を積み上げてきただけに、ローズとデュラントには親近感を抱いていたのかもしれない。
そのハミルトンは2011年12月にピストンズから解雇され、フリーエージェント(FA)となって直後にブルズと契約。ロックアウトのため66試合の短縮シーズンとなった11-12シーズンに、ローズと先発バックコートを務めていた。
だがローズは12年のプレーオフで左膝前十字靭帯断裂という大ケガを負ってしまい、翌12-13シーズンを全休。ハミルトンは同シーズン終了後にブルズを解雇されてNBAから退いたため、ローズと一緒にプレーしたのは約1シーズン。
それでも、ケガをする前のローズの超人的なパフォーマンスを目の当たりにしてきたこと、そして度重なる膝のケガから復活し、現在はピストンズで活躍を続けていることがうれしかったのだろう。