スパーズの大黒柱ラマーカス・オルドリッジが右肩の手術により今季絶望に

スパーズは大黒柱抜きでプレーオフ出場争いへ参戦することに[写真]=Getty Images

攻防両面の大黒柱を失ったスパーズ、23年連続のプレーオフ出場は赤信号か

 6月9日(現地時間8日、日付は以下同)。サンアントニオ・スパーズはラマーカス・オルドリッジが4月25日に右肩の手術に成功したことを発表。今季は一足早く終了となり、8月1日からフロリダ州オーランドで再開される今季“第2幕”には参戦しないことが明らかとなった。

 今年2月22日に右肩を負傷したオルドリッジは、6試合を欠場。3月11日のダラス・マーベリックス戦で復帰し、24得点3スティール4ブロックを挙げて勝利に貢献したものの、NBAがその後新型コロナウイルスの感染拡大を防止すべく、シーズン中断に踏み切っていた。

 オルドリッジは右肩に鏡視下肩峰下除圧術(肩関節の手術)と肩回旋筋腱板における創傷部の感染組織、壊死組織や異物を除去する手術を受けたとチーム側が発表。今季は絶望となるが、11月中旬と報じられている2020-21シーズンのトレーニングキャンプには間に合う見込みだという。

 キャリア14年目のオルドリッジは34歳のベテランビッグマン。スパーズ在籍5年目となった今季は、53試合に出場して平均33.1分18.9得点7.4リバウンド2.4アシスト1.6ブロックを記録。平均得点とリバウンドはここ3シーズンでワーストながら、平均ブロックではキャリアハイをたたき出していた。

 チーム側のリリースの中で、オルドリッジは「チームメートたちと今シーズンを締めくくることができないことにがっかりしている。でも完治した状態で来シーズンに向けて準備していくことができることを楽しみにしている」とコメント。

 ウェスタン・カンファレンス12位のスパーズ(27勝36敗/勝率42.9パーセント)は、名将グレッグ・ポポヴィッチHC(ヘッドコーチ)の下、昨季までNBA史上最長タイとなる22年連続でプレーオフへと駒を進めてきた。

 だが8位のメンフィス・グリズリーズ(32勝33敗/勝率49.2パーセント)とは4.0ゲーム離れており、オルドリッジという攻防両面における大黒柱を失ったことで、スパーズは今季のプレーオフ進出に黄信号、いや赤信号が点滅していると言っていいかもしれない。

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