ペリカンズのフロントがザイオンのコンディションに自信「入念に身体をケアしてきた」

チームの練習施設でワークアウトを続けてきたザイオン[写真]=Getty Images

チームの申請により、ザイオンは自宅待機期間も練習施設でワークアウトを実施

 新型コロナウイルスの感染拡大を防止すべく、NBAがレギュラーシーズンの中断に踏み切ってから3か月以上が経過し、選手たちは新型コロナの検査を受けつつ、7月31日(現地時間30日、日付は以下同)からフロリダ州オーランドで始まる今季の第二幕に向けて準備を進めている。

 ウェスタン・カンファレンス10位のニューオーリンズ・ペリカンズに所属する大物ルーキー、ザイオン・ウィリアムソンは4月28日に行われた『NBA on TNT』のアーニー・ジョンソンとのインタビューで「正直言って、俺は今の時点で準備ができてる。コンディションを保つことができているよ。自分自身にトレーニングを課し、いつでもプレーできる状態をキープしている」と話していた。

 選手たちは5月上旬まで所属するチームのトレーニング施設でワークアウトできず、自宅や近所という狭い範囲の中で、トレーナーの指示を受けるなどして個別にトレーニングしていた。

 だが地元メディア『NOLA.com』によると、ペリカンズはその期間もザイオンがチームのトレーニング施設内で膝のリハビリを行えるよう、リーグ側に公式の依頼をし、許可を得ていたという。

 ザイオンは開幕直前に右膝半月板損傷のため、6~8週間の戦線離脱となるも、慎重にリハビリを行い、今年1月23日のサンアントニオ・スパーズ戦で満を持してNBAデビュー。シーズン中断までに19試合をプレーし、平均29.7分23.6得点6.8リバウンド2.2アシストにフィールドゴール成功率58.9パーセントを残していた。

 試合には復帰していたものの、ザイオンはほかの選手たちがチームのトレーニング施設でワークアウトできない期間も、ペリカンズのトレーニング施設内でワークアウトに励んだこともあり、良好なコンディションだという。

 6月25日。『ESPN』は匿名の情報筋から得たものとして「彼は数人の人たちにショックを与えるだろうね」というコメントを紹介。さらに、ペリカンズでバスケットボール運営部門副代表を務めるデイビッド・グリフィンが「ザイオンは入念に身体をケアしてきた。フィジカル面、メンタル面の両方で良いシェイプにある」と語ったと報じた。

 破壊力満点のダンクやブロックをはじめ、ザイオンは198センチ129キロという巨漢からは想像もつかないほどの超人的な身体能力を持つ。プレーオフ出場を狙うペリカンズにとって、この男が好調を維持していることは間違いなく朗報だろう。

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