2020.02.26
1月23日(現地時間22日、日付は以下同)にNBAデビューを果たしてからというもの、ザイオン・ウィリアムソン(ニューオーリンズ・ペリカンズ)は規格外の体格と驚異的な身体能力を駆使して活躍を続けている。
2月7日終了時点で8試合に出場し、全試合で2ケタ得点を残しており、7試合でフィールドゴール成功率50パーセント以上をマーク。フロントコートの選手として、198センチという身長は低い部類に入るものの、129キロという厚みとパワーがあり、超人的なジャンプ力で十二分に補っていると言っていいだろう。
そして12日のポートランド・トレイルブレイザーズ戦。ザイオンは約28分のプレータイムながらゲームハイの31得点に9リバウンド5アシストをたたき出し、138-117とペリカンズの快勝に大きく貢献。レイアップにリング下のパワープレー、第2クォーター終盤にはアリウープで豪快なダンクをたたき込むなど大暴れを見せていた。
「僕は自分がインパクトを与えることができると思ってる。でも今夜に勝るものはないね」とザイオンは試合後に切り出すと、「僕はただ、集中してコートに立ち、フィットしようとしている。チームメートたちとコーチ陣が僕の背中を押してくれるんだ」と感謝を口にしていた。
とはいえ、昨年のドラフト全体1位指名の巨漢は、ブレイザーズ戦でもフィールドゴール17投中10本成功、両チーム最多となる14本のフリースローを獲得し、そのうち11本を沈めている。
『ESPN』によると、19歳で31得点9リバウンド5アシスト以上を残した選手はザイオンを含めて史上4人のみ。そのリストがレブロン・ジェームズ(ロサンゼルス・レイカーズ)、ケビン・デュラント(ブルックリン・ネッツ)、ルカ・ドンチッチ(ダラス・マーベリックス)ということからも、その凄さが伝わってくる。
もっとも、ザイオンはデビュー9試合を終えた時点でも、「僕は自分自身に高い期待を抱いてるけど、現実と夢の境界線を見つけようとしているだけなのかもしれない。もしチームメートたちが(コートで)僕を見つけてくれれば、点を取ることができるだろう。でもそうでなければ、僕は得点以外のプレーをするだけ。リバウンドを奪い、ディフェンスするだけさ」と謙虚に語っていた。
ザイオンが出場した9試合でペリカンズは5勝4敗。今季チームが記録した最多得点上位3試合は、いずれもザイオンが出場した試合であり、いずれも勝利していることからも、この男の復帰が大きなインパクトを与えていることは間違いない。
ペリカンズは14日にオクラホマシティ・サンダーと対戦し、オールスターブレイクを迎える。15日のライジングスターズチャレンジでも、ザイオンはリング下で迫力満点のダンクや豪快なブロックをさく裂させることだろう。
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