2020.01.27

ペリカンズ指揮官がザイオンの出場時間制限について「忍耐強くいなければならない」

鮮烈なデビュー戦を見事に飾ったザイオン[写真]=Getty Images
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ザイオンの出場時間にジェントリーHCは慎重に対応

 全米から注目を浴びていたザイオン・ウィリアムソンは、1月23日(現地時間22)のサンアントニオ・スパーズ戦でデビューし、第4クォーターの連続17得点を含む22得点7リバウンド3アシストをマーク。27日(同26日)の時点で3試合に出場し、ここまで平均19.5分の出場時間で18.5得点6.5リバウンド1.5アシストを記録している。

 もともとは今季開幕前に右膝の半月板を損傷し、44試合を欠場したザイオン。しかし膝のコンディションを考慮しての時間制限がある中でも、チームの主力として堂々と活躍している。またデビュー戦の翌日の練習には、痛みを一切感じることなくフルで参加するなど、状態は良好なようだ。

 しかしファンにとっては、ようやくザイオンがデビューしたのにも関わらず、出場時間が限られているのはもどかしいと思うかもしれない。『ESPN』によると、ペリカンズのアルビン・ジェントリーHC(ヘッドコーチ)は、彼の時間制限に関して以下のようにコメントしている。

「皆が本当にワクワクしていることはわかっている。そして私が馬鹿げたコーチであるという言葉も耳に入っていて、なぜ彼をゲームの終盤である残り5分や6分で起用しないのかという疑問を持たれている。だけど私は自分が正しいことをしていると受け取っているよ。より感覚を掴めていることを、彼はここまで証明してきていると思う。それは試合のスピードやあるいはすべてだ。だから彼が普通のローテーションで戦えるように、そういった感覚を養わせ、それを私たちが認識するためにも忍耐が必要だ。その考えから逸脱することはない。もう少しそういう試合が必要なら、今後も辛抱強くいないといけない」

 10年に1人の逸材と呼ばれ、現役トップ選手であるレブロン・ジェームズ(ロサンゼルス・レイカーズ)と比べられるザイオン。それだけに彼の才能は計り知れないが、まだ19歳で将来性がある以上、無理を強いる理由もない。そういった意味でもジェントリーHC含むペリカンズは、極めてザイオンの起用に慎重なのだろう。

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