キャリア10年以上を誇る2人のベテランに加え、若手ビッグマンも獲得
7月10日(現地時間9日、日付は以下同)。ブルックリン・ネッツがジャマール・クロフォード、マイケル・ビーズリーと契約したことを発表した。
クロフォードは今年3月に40歳を迎えたインスタントスコアラー。昨季までのキャリア19シーズンで最優秀シックスマン賞を3度獲得したスコアリングガードは、通算1326試合(うち先発は433試合)に出場して平均29.4分14.6得点2.2リバウンド3.4アシストを記録。
フェニックス・サンズに所属していた昨季のレギュラーシーズン最終戦では、フィールドゴール30投中18本(うち3ポイントは13投中7本)を放り込むなど51得点に5リバウンド5アシストをたたき出したものの、今季は無所属だった。
一方のビーズリーは両フォワードをこなす206センチ106キロの31歳。キャリア11年を誇るレフティは、これまで609試合(うち先発は238試合)に出場して平均22.8分12.4得点4.7リバウンド1.3アシストを残しており、昨季はロサンゼルス・レイカーズで26試合(うち先発は2試合)に出場して平均10.7分7.0得点2.3リバウンドを残すも、昨年2月にロサンゼルス・クリッパーズへトレード後に解雇され、フリーエージェント(FA)となっていた。
イースタン・カンファレンス7位のネッツ(30勝34敗)は、8位のオーランド・マジックと0.5ゲーム差、9位のワシントン・ウィザーズと6.0ゲーム差をつけて今月末から第二幕へ臨むのだが、主力の相次ぐ出場辞退により、大幅な戦力ダウンに。
ケビン・デュラント、カイリー・アービング(いずれもケガ)の離脱に加え、スペンサー・ディンウィディー、ディアンドレ・ジョーダン、トーリアン・プリンス、ウィルソン・チャンドラーが新型コロナウイルス(COVID-19)の検査で陽性反応が出たため出場辞退。
ネッツはキャリス・ラバート、ジョー・ハリス、ジャレット・アレンを中心に戦うことになるだろうが、2人のベテランには彼らを援護射撃すべく、ベンチから得点力を持ち込むことが期待される。
また、ネッツはこの日、206センチ104キロのビッグマン、ドンテイ・ホールとも今季終了までの契約を結んだと『The New York Times』のマーク・スタイン記者が報道。
昨季までアラバマ大学で4年間プレーしたホールは、ドラフト外でデトロイト・ピストンズ傘下のGリーグチーム、グランドラピッズ・ドライブと契約し、38試合(うち先発は37試合)に出場して平均28.6分15.4得点10.6リバウンド1.4ブロックを残し、今年2月にはピストンズからコールアップされ、4試合(平均12.0分1.5得点3.8リバウンド)に出場していた。
急造チームという印象は否定できないものの、ネッツがこの短期間でどのようなチームに仕上げてシーディングゲーム(順位決定戦)に臨むのか、注目していきたい。