待望の復帰を果たしたユスフ・ヌルキッチ「ベストな状況で戻ることができたと思う」

約1年4か月ぶりにコートへ立ったヌルキッチ(写真は昨年3月のもの)[写真]=Getty Images

 7月24日(現地時間23日、日付は以下同)。ポートランド・トレイルブレイザーズとインディアナ・ペイサーズは、バブルと称される開催地(フロリダ州オーランドのウォルト・ディズニー・ワールド・リゾート)の中にあるHPフィールドハウスで、スクリメージ(練習試合)初戦に臨んだ。

 この日は昨年3月末に左足に大ケガを負い、長期離脱していたユスフ・ヌルキッチ(ブレイザーズ)にとっては約1年4か月ぶりの実戦復帰。今年3月中旬に復帰予定だったものの、新型コロナウイルス(COVID-19)の影響でシーズン中断となり、第二幕へ持ち越しとなっていた。

「自分にとって、考えられる中ではベストな状況で復帰できたと思う。チームとしてのキャンプをこの2、3週間行ってきたんだ。僕はパーフェクトな流れだと思うよ」。

 先発センターとして約20分出場したヌルキッチは、横幅とパワーを活かしたポストプレーやミドルレンジジャンパーを決め、トップ・オブ・ザ・キーからCJ・マッカラムへ好パスを通すなど14得点8リバウンド1アシスト。フィールドゴール10投中6本、フリースロー2本全て決め切り、上々のスタートを飾った。

 復帰までの道のりについて、ヌルキッチは「僕は(復帰までの)14か月間を無駄にしようと思ったりはしなかった。だから毎日がチャレンジだったね。前日の自分が良かったとしても、次の日にどうすれば向上できるか。それが僕のアプローチだったんだ。ここに来た時、これまでよりもいい選手になったと言えるようにね」と口にした。

 ウェスタン・カンファレンス9位のブレイザーズは、ニューオーリンズ・ペリカンズ、サクラメント・キングスと共に3.5ゲーム差で8位のメンフィス・グリズリーズを追ってシーディングゲーム(順位決定戦)に臨む。

 その中で、ヌルキッチとザック・コリンズ(6得点4リバウンド)がケガから復帰し、“スキニー・メロ”となったカーメロ・アンソニー(8得点3リバウンド2スティール)と共に先発フロントコートを組み、デイミアン・リラード(4得点7アシスト)、マッカラム(11得点)という不動のバックコート陣と共にスターターを形成することが濃厚だ。

「我々は数多くの強いチームとプレーするスケジュールになっていて、9位という位置にいる。だから勝ち続けなければならないんだ」とテリー・ストッツHC(ヘッドコーチ)が話したように、今後2試合のスクリメージを終え、ブレイザーズは“マスト・ウィン”ゲームを迎えることとなる。

 その中で、この日ヌルキッチが見せたパフォーマンスは、このチームにとって明るい兆しとなったに違いない。

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