2020.08.18
「毎年夏ってのは、俺に違った名前が付けられるのさ。この夏は“スキニー・メロ”だ。フーディ・メロ、USAメロとか、多くのメロがある。まぁでも最終的に、俺は俺なんだけどね」。
7月18日(現地時間17日、日付は以下同)。今季の第二幕へ臨むカーメロ・アンソニー(ポートランド・トレイルブレイザーズ)がメディアの前でそう発言した。
今季序盤にブレイザーズと契約を結んだカーメロは、キャリア17年目の36歳。現役では大ベテランの部類に入るのだが、今月末から始まるシーディングゲーム(順位決定戦)でプレーオフ進出を狙うブレイザーズにとって、このフォワードが準備万端のシェイプで乗り込んだことは間違いなく朗報と言っていい。
ウェスタン・カンファレンス9位のブレイザーズ(29勝37敗)は、プレーオフ進出圏内にいる8位のメンフィス・グリズリーズ(32勝33敗)を3.5ゲーム差で追いかけるのだが、フロントコートのスターターをシーズン中断前から変更して臨むからだ。
デイミアン・リラード、CJ・マッカラムという不動のバックコート陣と共に先発陣を形成するのは、カーメロとケガから戦列復帰するザック・コリンズ、ユスフ・ヌルキッチのビッグマン2人。
つまり、カーメロは数年ぶりにスモールフォワードのポジションへとスライドすることとなる。そこでカーメロは、5ポンド(約2.3キロ)の減量をしてオーランドに乗り込んだ。
「3番(スモーフォワード)でプレーするのに快適だと感じるくらいまで、体重を落とすことを自分にチャレンジとして課してきた。それは走り回るのに快適で、このシステムの中で3番をプレーするうえで自分のプレーを役立たせるためだったんだ。だから230ポンド(約104.3キロ)、235ポンド(約106.6キロ)の体重まで落とすことが大きなモチベーションになったね。俺にとってもキャリア序盤以降、この体重なんて見てなかったよ」とカーメロは言う。
今ではポジションレス・バスケットボールと言われるように、試合中にスイッチを繰り返して複数のポジションの選手をガードすることが求められるのだが、減量したことが、これまでよりもガード陣へのディフェンスをする際にカーメロ自身を助けることになるのではないだろうか。
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