2020.08.30
8月5日(現地時間4日、日付は以下同)。ポートランド・トレイルブレイザーズとヒューストン・ロケッツによるシーディングゲーム(順位決定戦)が行われ、110-102でブレイザーズが制した。
ウェスタン・カンファレンス9位のブレイザーズ(31勝38敗)は、再開後の戦績を2勝1敗とし、8位のメンフィス・グリズリーズ(32勝36敗)とのゲーム差を1.5まで縮めることに成功。
ロケッツ戦ではデイミアン・リラードが21得点9リバウンド8アシスト2スティール、CJ・マッカラムが20得点7リバウンド5アシスト、ギャリー・トレントJr.が16得点をマーク。
フロントコートではユスフ・ヌルキッチが18得点19リバウンド3アシスト3ブロック、ハッサン・ホワイトサイドが9得点7リバウンド、ザック・コリンズが8得点7リバウンドを残し、ロケッツ撃破に貢献。
そして大ベテランのカーメロ・アンソニーが残り54.6秒に5点リードへと広げる貴重な3ポイントを放り込み、ゲーム全体で15得点11リバウンド2スティールの活躍で勝利を呼び込んだ。
2点リードの場面で、カーメロは「正直な話、俺は自分たちが負けるとは思ってなかった」と切り出し、「もし勝ちたいなら、こういった状況で勝利したいという意志を見せないと。そしてその瞬間を楽しみ、ショットを放ったら『自分なら決めることができるんだ』と信じることなんだ」と振り返った。
大ベテランに大きな信頼を寄せるリラードは「俺は人々が彼の活躍に驚いていることにものすごくがっかりしてるんだ。彼は(将来)殿堂入りする選手なのに……。それに最高のチームメートでもある。それこそ、俺たちが彼に期待してたことなのさ」と称賛。
8月1日に行われたグリズリーズとのシーディングゲーム初戦でも、カーメロは第4クォーター終盤に2本の長距離砲を沈めており、リラード、マッカラムと共にスコアラーとして貴重な働きを見せている。
「彼はゲームの行方がどうなるか、それにクラッチタイムという状況で、俺たちが必要としていることを理解している。彼は俺みたいに、全てにおいて警戒しなきゃいけない選手の1人なのは間違いない。だから彼について否定的な話をする人たちを見ていてがっかりするね」。
リラードがそう話したように、豊富な経験を誇るカーメロの存在はブレイザーズに数字以上のものをもたらしていると言っていいだろう。
一方、敗れたロケッツではファウルトラブルに苦しんだジェームズ・ハーデンが23得点6リバウンド9アシスト、ジェフ・グリーンがシーズンハイの22得点、ダヌエル・ハウスJr.が17得点、ラッセル・ウェストブルックが15得点9アシストを残すも、シーディングゲームで初黒星。
「ファウルトラブルに陥ったことで、俺は本来のアグレッシブさでプレーできなかった。だが俺たちはオープンショットの機会がたくさんあったから、もしそれを決めていれば、違った試合になっていただろう」とハーデン。
ロケッツはウェスト4位の42勝25敗とし、3位のデンバー・ナゲッツと2.0ゲーム差としている。
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