サンズが故障者続出のシクサーズを下してシーディングゲームで無傷の7連勝!

エースのブッカーは3試合連続で35得点をマーク[写真]=Getty Images

23歳ながらチーム史上最多となる通算91度目の30得点超えを達成したブッカー

 8月12日(現地時間11日、日付は以下同)。フェニックス・サンズは2連戦の2試合目として、フィラデルフィア・セブンティシクサーズ戦に臨み、130-117で勝利を収めた。

 サンズの5点リードで迎えた最終クォーター。シクサーズはアレック・バークスの5連続得点で残り7分58秒に3点差まで詰め寄ったものの、そこからデビン・ブッカーのジャンパーを皮切りにキャメロン・ペインミケル・ブリッジズが加点して8連続得点で突き放し、残り5分25秒にキャメロン・ジョンソンのダンクが決まると、それ以降は2ケタ得点差を保ち、シーディングゲーム(順位決定戦)で無傷の7連勝を飾った。

「我々は自分たちの運命を完全にコントロールできるわけではないことは分かってる。だがいい位置にいることができている。シーズン再開前の時点で、このチームがこの位置にまで上りつめると予想できた者はいなかったはずだ」とモンティ・ウィリアムズHC(ヘッドコーチ)が話したように、サンズは第二幕で唯一の無敗を記録しており、多くのメディアや関係者を驚かせていることは間違いない。

 サンズが7連勝したのは、スティーブ・ナッシュ(元サンズほか)を中心とする布陣で最後にプレーオフへ出場した2010年の10連勝以来初のこと。約10年ぶりの7連勝となったこの試合でゲームハイの35得点を奪ったブッカーは、23歳ながら通算91度目の30得点ゲームとなり、ウォルター・デイビス(元サンズほか)を抜いてフランチャイズ史上最多を更新。

 勝利したサンズではブッカーが35得点に9リバウンド7アシスト、ブリッジズが24得点、ダリオ・シャリッチが18得点9リバウンド4アシスト、リッキー・ルビオが16得点5リバウンド10アシスト、フランク・カミンスキーが13得点、ディアンドレ・エイトンが12リバウンドを記録した。

 この日、ウェスタン・カンファレンス8位のメンフィス・グリズリーズがボストン・セルティックスに107-122で敗れており、11位のサンアントニオ・スパーズが123-105でヒューストン・ロケッツに勝利。そのため、9位のポートランド・トレイルブレイザーズがダラス・マーベリックスと戦っている段階で、グリズリーズ、ブレイザーズ、サンズ、スパーズがゲーム差なしで並ぶという大混戦。

 ウェスト10位のサンズとしては、絶好調のブッカーを中心とした布陣で14日のマブス戦でも勝利することが、プレーインゲーム進出に向けた最低条件となる。「それが人生というものさ。僕らは自分たちでコントロールできることをこなしている。8試合できるという機会をね。プレーオフへ進める、あるいは進めなくても、このチームの中に悲観している人はいないと思う」とブッカー。

 一方、敗れたシクサーズはケガ人が続出。ベン・シモンズ(左膝の膝蓋骨の亜脱臼)、ジョエル・エンビード(左足首負傷)に加え、アル・ホーフォード(左膝の痛み)、トバイアス・ハリス(右足首の痛み)もケガで欠場、さらにはジョシュ・リチャードソンも休養と、スターター4人を欠くことに。

 そうした中、バークスが23得点4アシスト、ハウル・ネトが22得点4アシスト、マイク・スコットが17得点、グレン・ロビンソン3世が15得点7リバウンド、フルカン・コルクマズが12得点、カイル・オークインが9得点10リバウンド11アシストを残すも戦力不足は明白だった。

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