「僕らが最もフォーカスしていたのはヤニスへハードに当たり、ペイントを守ることだった。チームとしていい仕事ができたよ」と手ごたえありのマジック
「僕らは周りの人たちがどんなことを言おうが気にしちゃいない。自分たちのことに集中し、コートに出たら(オフェンスとディフェンスの)両エンドで最高のゲームをプレーするようにしたんだ」。
8月19日(現地時間18日、日付は以下同)に行われたプレーオフ ファーストラウンドで、イースタン・カンファレンス第8シードのオーランド・マジックはリーグトップの戦績を残すミルウォーキー・バックスを相手に122-110で勝利を収めた。
💪 @NikolaVucevic puts up an #NBAPlayoffs career-high 35 PTS (5 3PM), 14 REB, steering the @OrlandoMagic to victory in Game 1! #WholeNewGame
Game 2: Thurs. (8/20) – 6pm/et, ESPN pic.twitter.com/qPgKbgaHX1
— NBA (@NBA) August 18, 2020
試合後にそう振り返ったニコラ・ブーチェビッチは、大黒柱としてプレーオフ自己最高の35得点に14リバウンド4アシストの大暴れで勝利の立て役者に。シーズン戦績で4戦全敗を喫していたバックスを相手に、マジックは最大18点リードを奪うなどアップセットに成功。
この日マジックはアーロン・ゴードン(左ハムストリング)、マイケル・カーター・ウィリアムズ(左足)を欠いたものの、シックスマンのテレンス・ロスが18得点6リバウンド、ギャリー・クラークが15得点6リバウンド、マーケル・フルツが15得点6アシスト、ジェームズ・エニス3世が11得点8リバウンド2スティール、DJ・オーガスティンが11得点11アシスト、エバン・フォーニエが9得点5アシストで勝利に貢献。
「相手がやることに対して準備しなければいけない。特にミルウォーキーのようなチームと対戦する時は、彼らがやること全てに対して準備する必要があるんだ。今夜、僕らは間違いなくいい仕事ができたし、ゲームプランを遂行していた」とブーチェビッチは言う。
一方、敗れたバックスではヤニス・アデトクンボが31得点17リバウンド7アシスト、ジョージ・ヒルが16得点5アシスト、エリック・ブレッドソーが15得点5アシスト、クリス・ミドルトンが14得点6リバウンド4アシストを残すも、ショット成功率全般でマジックを下回り、フリースロー成功率にいたってはわずか64.3パーセント(18/28)と不発。
「魔法の杖によって何かが変わったわけじゃない。コートに出たらハードにプレーすること。もっとハードにプレーして、一丸となって楽しむこと」とアデトクンボは言うが、マジックはアデトクンボ(5本)、ミドルトン(4本)を筆頭に計16本のターンオーバーを誘発し、ペイントエリアで支配的な活躍をするアデトクンボにジャンパーを打たせるように仕向けた。
「もちろん、僕らが最もフォーカスしていたのはヤニスへハードに当たり、ペイントを守ることだった。チームとしていい仕事ができたよ。(ヤニス相手に)ギャリーはすばらしい仕事をしてくれたし、僕らも彼をヘルプすることができていた」とブーチェビッチはしてやったりの様子。
もちろん、マジックがシリーズ初戦を制したとはいえ、プレーオフは4戦先勝のシリーズのため、あと3勝しなければ次のラウンドには進めない。「大きな勝利を手にすることができた。でもこれはあくまで1試合にすぎない。僕らは前に進まなきゃ」とブーチェビッチも気を引き締めた。
21日に行われるシリーズ第2戦で、バックスは本来のバスケットボールを展開することができるのか。この敗戦がウェイクアップコールになる可能性は十分あるだけに、次戦はこの試合以上に激しい攻防となるに違いない。