アイオワ大とアリゾナ大でファイナル4進出、1997年にはアリゾナ大を初優勝へと導き、2002年にはバスケットボール殿堂入りを果たした名将
8月28日(現地時間27日、日付は以下同)。カレッジ界の名将ルート・オルソンが他界した(享年85)。これはオルソンの妻ケリーがバスケットボールアナリストのジェフ・グッドマンへ伝えたことで明らかとなった。
オルソンはこれまで、カリフォルニア大学ロングビーチ校、アイオワ大学、アリゾナ大学で指揮を執り、通算1061試合で776勝285敗(勝率73.1パーセント)を記録。
NCAAトーナメントでは1980年にアイオワ大、アリゾナ大では計4度もファイナル4(準決勝)へと勝ち進み、97年にはマイク・ビビー(元サクラメント・キングスほか)、マイケル・ディッカーソン(元バンクーバー・グリズリーズほか)、ジェイソン・テリー(元ダラス・マーベリックスほか)らを率いてアリゾナ大を初優勝へと導いた。
We will always remember that smile! pic.twitter.com/hafWKqS4BB
— Arizona Basketball (@ArizonaMBB) August 28, 2020
2007年にコーチ業から引退したオルソンは、02年にバスケットボール殿堂入りを果たし、06年(19年に再選出)にはカレッジバスケットボールの殿堂入りも果たしている。
オルソンHCの下でプレーしたNBA選手には、スティーブ・カー(元シカゴ・ブルズほか)、ギルバート・アリーナス(元ワシントン・ウィザーズほか)、デーモン・スタッダマイヤー(元ポートランド・トレイルブレイザーズほか)、リチャード・ジェファーソン(元ニュージャージー・ネッツほか)、ルーク・ウォルトン(元ロサンゼルス・レイカーズほか)、アンドレ・イグダーラ(現マイアミ・ヒート)といった選手たちがいる。
恩師の他界を知ったテリーは「あなたがいなければ私はいない。どうか安らかに眠ってください」とツイート。ジェファーソンは「あなたは殿堂入りした人なのに、今でも正当に評価されていない珍しい人。私はあなたのことをリーダー、ファミリーマン、祖父、コーチ、そしてメンター(助言者)としてずっと思い続けます。コーチOのことを愛しています」と発信。
現在ゴールデンステイト・ウォリアーズで指揮官を務めるカーは「私にとってルート・オルソンがどれだけ大切な人だったかを言葉にするのは難しい。彼は素晴らしいコーチであり、最高の男でした。アリゾナ大のバスケットボールファミリーの一員になったことで私の人生は変わりました。コーチOのことは今後も決して忘れません。ありがとうコーチ。愛してるよ!」と思いを綴った。