「来る日も来る日も練習に打ち込んでいた」ジャ・モラントが今季の新人王を受賞

ナン、ザイオンを圧倒して新人王となったモラント[写真]=Getty Images

第二幕のプレーインゲームでプレーオフ出場を逃すも、「この旅路はでこぼこしたものになってしまったけれど、最後は全てが報われたよ」とコメント

 9月4日(現地時間3日、日付は以下同)。NBAは2019-20レギュラーシーズンの最優秀新人賞(ROY/以降、新人王)に、メンフィス・グリズリーズのジャ・モラントが選ばれたことを発表した。

 先日、同賞の最終候補として発表されたのはモラントとザイオン・ウィリアムソン(ニューオーリンズ・ペリカンズ)、ケンドリック・ナン(マイアミ・ヒート)の3選手。100人のスポーツ記者と放送関係者による投票で、モラントは99もの1位票を含む計498ポイントを獲得して見事新人王となった。

 投票結果ではナンが計204ポイントで2位、ザイオンが最後の1位票獲得を含む計140ポイントで3位になったほか、ブランドン・クラーク(グリズリーズ)が計50ポイント、コービー・ホワイト(シカゴ・ブルズ)が3ポイント、エリック・パスカル(ゴールデンステイト・ウォリアーズ)とテレンス・デイビス(トロント・ラプターズ)がそれぞれ2ポイント、RJ・バレット(ニューヨーク・ニックス)が1ポイントを獲得。

「ありがたいね。もちろん光栄さ。僕は来る日も来る日も練習に打ち込んでいたんだ。この旅路はでこぼこしたものになってしまったけれど、最後は全てが報われたよ」。

 新人王受賞が決まったモラントは『TNT』の番組「Inside The NBA」で喜びのコメントを発した。グリズリーズはウェスタン・カンファレンス8位で迎えたシーディングゲーム(順位決定戦)で2勝6敗と大きく負け越し。ポートランド・トレイルブレイザーズとのプレーインゲームにも敗れたことで、プレーオフ出場を逃してしまったものの、モラントはその試合で自己最高の35得点に4リバウンド8アシストをたたき出し、全てを出し切った。

 開幕から同賞の選考期間となるシーズン中断前において、モラントは規定数に達したルーキーとしていずれもトップとなる平均17.6得点6.9アシストを残し、苦戦必至という下馬評だったグリズリーズをプレーオフ出場圏内へと導いただけに、投票結果で99もの1位票を獲得したのも当然と言っていい。

 なお、グリズリーズの選手が新人王を獲得するのは01-02シーズンのパウ・ガソル(現無所属)以来初。独特のリズムから繰り出すドライブやボールハンドリング、パスさばきで観衆を魅了した21歳が、来季以降どこまで飛躍を遂げるのかが楽しみだ。

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